宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/11/21 10:48 更新 太陽風はかなり低速で、300km/秒を割っています。太陽ではCクラスのフレアが続いています。 担当 篠原 穏やかな太陽風が続き、磁気圏もとても静かな状態が続いています。 データをさかのぼって見ると、 AE指数が500nTを超える変化をしたのは11月1〜2日が最後で、 20日も前のことです。 また、太陽風の速度が500km/秒を超えたのも、10月25日が最後で、 1ヶ月近くが経とうとしています。 太陽では、黒点も多く、CクラスやMクラスのフレアは発生しているのですが、 地球に目立った影響を及ぼすほどの変化にはなっていません。 また、コロナホールもほとんど見えなくなって、 周期的な高速風領域も無くなっています。 その様な状況もあり、しばらく北極の全天カメラの紹介がなかったので、 今日はノルウェーのトロムソの星空の様子を紹介しましょう。 掲載しているのは、世界時20日の0時から5時半にかけての動画です。 トロムソは北緯70度近くの高緯度なので、北極星は空高くにあり、 動画では中心の少し上に見えています。 ここを中心に、星たちは反時計方向に円を描くように回っています。 昭和基地のときと違って、こちらは北の空なので、 北斗七星やカシオペア座など、馴染みの星の並びを見つけることができます。 現在の太陽風は、速度は300km/秒を割り、たいへん遅くなっています。 磁場強度は5nTと平均的な強さです。 磁気圏もとても静穏で、AE指数は全く変化していません。 静かな太陽風は、この後も続きそうです。 太陽では、Cクラスの小規模フレアの発生が続いています。 C4.8、C3.0、C6.1、C3.1など、Cクラスの中ほどに達するフレアも増えています。 主な発生場所は南東(左下)の1354黒点群です。 また、東から新しく現れた黒点群も活発な活動を起こしています。 今後もCクラスからMクラスのフレアの発生が見られそうです。 ノルウェー、トロムソの夜空の星の動き。緯度が高いので、星の動き方が日本とはだいぶ違います。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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