宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/11/ 2 12:22 更新 太陽風磁場の強い南向きが続き、活発なオーロラ活動が発生しました。太陽でフレアが頻発しています。 担当 篠原 昨日の夕方、11月1日17時(世界時1日8時)に太陽風の乱れが到来し、 磁場強度が13nTに強まる変化が発生しています。 速度も360km/秒から440km/秒に上昇していますが、変化としては大きくありません。 昨日のニュースでお知らせしたように、 太陽風の磁場は、その前の時間帯から-5nTほどの南向きが続いていたのですが、 この乱れによって振れ幅は一段と大きくなり、 -10nT近い強い南向きが9時間ほど続きました。 この影響で、磁気圏は大きく乱れています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 700〜1200nTの活発な変動が半日にわたって続いています。 極域ではずいぶん活発なオーロラの活動が見られたのではないでしょうか。 残念なことに、先日紹介したノルウェーやアイスランドの観測点は時間帯が悪く、 これらのデータではオーロラの写真を見ることができませんでした。 Dst指数(京都大WDC)は、最大で-56nTの減少となっています。 太陽風の速度はあまり高まらなかったこともあり、 磁気嵐の発生を示す環電流(リングカレント)は強まらなかった様です。 現在の太陽風は、磁場強度は5nT、速度は380km/秒と、 乱れの影響は終わりつつあります。 磁場の南北成分も、今日の未明からは0nT付近で振れるようになり、 磁気圏への影響も小さくなっています。 この後は、穏やかな太陽風が続くのではないかと思います。 太陽は、東の端から新しい黒点群が、 北半球(1339黒点群)と南半球(1338黒点群)それぞれから顔を出しました。 それとともに、X線グラフの強度が高まり、 フレア活動も頻発するようになっています。 昨日お知らせした2つのMクラスフレアの後も、 C2〜5の小規模フレアが8回発生しています。 今後も、Mクラスなど一段と大きなフレアの発生の可能性があり、 活動に注目してください。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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