宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/10/31 14:44 更新 CMEによる太陽風の変動が到来しました。磁気圏は小さな乱れが発生した程度です。 担当 篠原 26日に太陽で発生した弱いCMEの影響がやって来ました。 ACE衛星の観測によると、30日18時(世界時30日9時)に、 太陽風の磁場強度、プラズマ密度、速度と、それぞれのグラフが増加しています。 ただし、その変化幅は小さく、磁場強度は5nTを超えるくらい、 速度は320km/秒になったくらいで、全体としては太陽風の状態は穏やかでした。 その中で、磁場の南北成分が最初に南向きに強まり、 -5nTほどの南向きが5時間続きました。 この影響で磁気圏の活動がやや強まり、 AE指数で500nTほどの中規模の変化が発生しています。 一方、Dst指数(京都大WDC)にはほとんど変化はなく、 磁気嵐の発生にはなっていません。 太陽風磁場の南北成分は31日0時(世界時30日15時)頃からは 北向きに切り替わりました。 この切り替わり方は、CMEによる磁場変化ではよく見られます。 その後、太陽風の速度はゆっくりと上昇して、 現在は400km/秒と平均的な速度に達しています。 こちらは、コロナホールの影響が遅れてやって来たのではないかと思います。 この影響で、オーロラの活動が一時的に高まっています。 その様子を、ノルウェーから更に北極に近づいた スバールバル島Longyearbyenの全天カメラの写真で紹介します。 26日にはノルウェーのトロムソのカメラを紹介しましたが、 どちらも国立極地研究所が設置している観測装置です。 太陽では、27日にもフィラメント噴出によってCMEが発生しています。 この影響が続いてやって来る可能性があります。 現在の太陽風の変化の中に混じってしまっているかもしれませんが、 今夜いっぱいくらい、太陽風の変化に注目してください。 再び磁場が南向きに強まると、オーロラの活動も強まるでしょう。 太陽では、Cクラスの小規模フレアが頻発しています。 西寄りの1330黒点群と、中央やや左の1334黒点群、 東端の活動領域で発生しています。 フレアの規模は小さなものばかりで、 1330、1334黒点群は特に問題ないと思いますが、 これから現れる東端の活動領域はどのような規模でしょうか。 ノルウェーのスバールバル島Longyearbyenで全天カメラにより撮影された、オーロラの様子。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |