宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/10/23 11:55 更新 フィラメント噴出とMクラスフレアが発生しました。太陽風は低速です。 担当 篠原 太陽で、フィラメント噴出とMクラスフレアが発生しています。 SDO衛星AIA193による太陽コロナの様子と、 SOHO衛星LASCO C3カメラによるCMEの噴出を動画で掲載します。 フィラメント噴出は、 22日10時(世界時22日1時)頃に太陽の北半球側で発生しました。 掲載のAIA193の動画では、フィラメントの上昇ははっきり見えませんが、 その後の周辺コロナの変動がよく見えています。 そして、M1.3の中規模フレアが、 22日20時(世界時22日11時)に北西の端で発生しています。 太陽の向こう側に回り込んだ1314黒点群で発生したので、 本当の規模はこれよりも大きかったと思われます。 それぞれの現象で、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 初めにフィラメント噴出によるCMEが、 ややゆっくりと太陽全体を包む様に広がって行きます。 こちらは地球方向に噴き出しているので、 3〜4日後の25〜26日に地球に影響が届きそうです。 続いて、M1.3のフレアによるCMEが、 北西(右上)方向を中心に噴き上がっています。 地球から横方向に向かっているので、影響はありません。 久しぶりに派手なイベントが発生しました。 フィラメント噴出によるCMEは、速度は高くありませんが、 強い磁場を運んでくるため、太陽風の磁場が大きく南を向くことがあり、 その場合は、磁気嵐などの活発な磁気圏活動をもたらします。 明後日以降、オーロラの活動にも注目して下さい。 現在の太陽風は、速度は320km/秒と遅い状態です。 磁場強度は4nTから6nTに少し上がっていますが、平均的な状態です。 オーロラの活動も静かですが、 AE指数のグラフはデータの問題のため、太い線になっています。 CMEの要素を除くと、太陽風は今後も低速の風が続くでしょう。 SDO衛星AIA193による、フィラメント噴出と太陽西端のフレア。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SOHO衛星LASCO C3による、2つのCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |