宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:35)
今日、C9.2の小規模フレアが発生しました。
また、M1.0の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/15 12:05 C1.9
11:41 C2.3
09:24 C4.6
08:28 C3.1
06:46 C3.2
05:41 C9.2
01:37 C4.0
00:57 C4.2
9/14 20:12 C2.3
17:29 C2.0
9/13 21:03 C2.5
05:30 M1.0

黒点  9/15 (NOAA)
磁場 フレア
1287 4 β ---
1289 9 β ---
1290 4 β ---
1292 2 β ---
1293 3 β ---
1294 7 β ---
1295 4 β M1
1296 3 β C1
1297 4 β C9
1298 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
15:26 451 +0.6
-2 h 450 -2.3
-4 h 446 +1.8
-6 h 452 -0.3
-8 h 470 +0.4
-10 h 479 +0.5
-12 h 482 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -15 -31/ 11
-2 h -12 -20/ 9
-4 h -13 -13/ 4
-6 h -13 -15/ 2
-8 h -13 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^3
9/15 0.3 6x10^3
9/14 0.4 5x10^3
9/13 0.3 7x10^3
9/12 0.3 3x10^3
9/11 0.4 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 9/10 11:37 太陽風の乱れが到来しました(速度600km/秒)。磁気圏活動が活発になっています。
2011/ 9/11 07:43 太陽風の乱れは続き、オーロラも活発に発生しています。
2011/ 9/12 13:48 太陽風は600km/秒付近の高速状態です。コロナホールにより、このまま高速風が続きそうです。
2011/ 9/13 13:28 コロナホールによる高速太陽風により、オーロラが活発です。
2011/ 9/14 16:06 太陽風の速度は下がり始め、高速風は後半に入っています。オーロラの活動は弱まっています。
最新のニュース

2011/ 9/15 15:35 更新
太陽でCクラスのフレアが多発しています。高速風は終わり、磁気圏も静かになっています。

担当 篠原

昨日の現象ですが、14日9時(世界時14日0時)頃から、
太陽を包むように広がるハロー型のCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHO LASCO C2とC3を組み合わせた動画を掲載します。

ガスは、太陽の上側から右側へより濃く噴き出していますが、
発生したのは、太陽の北半球の中心付近にあった1289黒点群の左側辺りで、
SDO AIA171を見ると、この発生時刻に
とても美しいループ状のプロミネンスが輝いていました。
その様子も動画でどうぞ。

NOAA/SWPCの報告によると、このCMEの噴出速度はあまり速くない様で、
そう考えると、地球へ影響が及ぶのは4日後の18日頃になるかもしれません。

SOHO LASCOの動画では、小さな彗星が太陽に近付いていく姿も写っています。
最後は、C2カメラの遮光板の内側へ消えていきます。


太陽では、Cクラスの小規模フレアが多数発生しています。
最大はC9.2で、南西側(右下)で一番大きく見える1297黒点群で発生しました。
その他のCクラスフレアのほとんども、この1297群で起きています。

これ以外では、北東(左上)の1295黒点群でC3.1のフレアが発生しています。

活発な活動が続いているので、今後の変動に注目して下さい。


太陽風の速度は、ゆっくりと下がって450km/秒になり、
高速太陽風はほぼ終わりを迎えています。
この後は、基本的には、速度の遅い穏やかな太陽風になりそうです。
ただし、上記のCMEの影響に注意して下さい。


磁気圏の活動もすっかりおとなしくなり、
AE指数は小さな変化が見られる程度です。
こちらも、CMEの影響が見られるまでは穏やかに推移するでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、昨日よりもやや増加しています。
しかし、警戒レベルである10,000の線には達していません。
ここから特に大きく増加することはないでしょう。



SOHO LASCO C2、C3によるハロー型のCMEと太陽に接近する小型彗星。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO AIA171による、美しく輝くポストフレアループの様子。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。