宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 8/18 11:25 更新 太陽でCクラスのフレアが頻繁に発生しています。太陽風は穏やかです。 担当 篠原 一昨日、16日の現象ですが、SDO衛星AIA304で 太陽の東端のプロミネンスの活発な動きが撮影されていました。 巨大なループとなって噴き上がって行く様子を動画でご覧ください。 また、昨日、南東端の1272黒点群で発生したC1.9フレアと、 北東の1271黒点群の北側で発生したフィラメント噴出によって、 それぞれCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SDOとSOHOの写真による動画を掲載します。 SOHO LASCO C2では、太陽のすぐ北を通っている金星をかすめるように CMEのガスが噴き出して見えます。 もちろん、これは地球方向から重なって見えているだけで、 実際には金星は太陽よりもずっと遠くにあります。 CMEはどちらも横方向に噴き出しているので、地球への影響はないでしょう。 その太陽は、1271黒点群が大きく複雑な姿を見せています。 南の1272黒点群とともに、C1.9、C2.3、C3.4、C2.6、C1.6と Cクラスばかりですが頻繁にフレアを起こしています。 引き続き注目してください。 一方、太陽風は穏やかです。 速度は420km/秒から400km/秒と平均レベルで安定し、 磁場強度も3〜6nTとこちらも平均的な値を保っています。 このため、磁気圏のオーロラ活動は静かです。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の南半球に見えている コロナホールの影響がやって来るまでは、 太陽風や磁気圏活動は穏やかに推移するでしょう。 コロナホールは、先頭が太陽の中心線に達しています。 3日後の21日くらいから太陽風に変化が発生する可能性があります。 SDO AIA304による、太陽東端のプロミネンスの活動。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO AIA193とSOHO LASCO C2、C3による太陽のフレア、フィラメント噴出とその後のCME。 (c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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