宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:21)
今日、C3.7の小規模フレアが発生しました。
また、M9.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 5 08:19 C3.7
07:46 C1.7
06:05 C3.3
8/ 4 23:32 C1.8
22:03 C2.2
18:15 C2.6
16:56 C3.5
12:41 M9.3
11:15 C3.3
09:46 C1.7
04:23 C8.5
03:51 C2.3
8/ 3 22:12 M6.1
19:00 C1.6
16:37 C8.8
13:28 M1.7
12:05 M1.2

黒点  8/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1260 2 β ---
1261 19 βγδ M9
1263 17 βγδ M2
1266 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:14 419 -1.0
-2 h 429 -5.2
-4 h 381 +4.2
-6 h 363 +2.7
-8 h 364 +2.2
-10 h 361 -2.4
-12 h 359 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -21 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 54 7x10^2
8/ 5 65 1x10^3
8/ 4 80 9x10^2
8/ 3 2 8x10^2
8/ 2 3 1x10^3
8/ 1 0 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 8/ 1 10:50 太陽風の速度は600km/秒台後半まで上がっています。太陽では小さなフレア活動が増えています。
2011/ 8/ 2 12:07 太陽風の速度は500km/秒近くに下がりました。太陽はCクラスフレアを数回起こしています。
2011/ 8/ 3 11:29 M1.4の中規模フレアが発生しました。CMEが噴き出していて、太陽風の乱れが到来するでしょう。
2011/ 8/ 4 13:32 昨夜にM6.0、今日の昼にM9.3と、太陽では大きな中規模フレアが続いています。
2011/ 8/ 4 19:31 M9.3フレア発生以降の状況 (速報)
最新のニュース

2011/ 8/ 5 10:21 更新
太陽ではフレアの発生に注意が必要です。これから明日にかけて、CMEによる太陽風の乱れが次々到来しそうです。

担当 篠原

昨日の昼、4日12時半(世界時4日3時半)に、
1261黒点群でM9.3のかなり大きな中規模フレアが発生しました。

昨日の2回目のニュースに加えて、このフレアに関連する動画を紹介します。
GOES衛星のX線カメラでは、フレアの前後で明るく光る場所の形が変化しています。
SDO衛星AIA193、304は、今日は部分拡大の動画です。
コロナの噴き上がりが良く見えています。
SOHO、STEREO Aheadは昨日とほぼ同じですが、
このCMEに続いて、もうひとつ別のCMEが発生しています。
STEREO Aheadを見ると、こちらは太陽の反対側の現象です。

1261黒点群、1263黒点群は、次第に太陽の西端に近づいています。
どちらの黒点も、大きな姿を保っていて、引き続きフレアの発生に注意が必要です。


M9.3のフレアによって、太陽放射線(非常に高速の陽子)も増加しています。
GOES衛星の観測によると、現在、50前後で推移しています。
SOHOの写真の中に白い点や筋がたくさん見えますが、太陽放射線によるノイズです。


太陽風は、今朝まで350km/秒の低速風が続いていましたが、
5日6時(世界時4日21時)に、太陽風の乱れがやって来て、
速度が430km/秒ほどに急に上昇しています。

この変化は、2日午後に発生したM1.2のフレアによるものではなさそうです。
それは、到来が早い割に速度の上昇が小さいためです。
この後に、もうひとつより大きな変化がやって来るのではないかと思います。

一方、磁場強度は、5nTから10nTに強まっています。
しかも、南北成分は最大-10nTと強い南向きになりました。
この影響で、磁気圏の活動が活発になっていると思われます。
AE指数では、その変化の始まりが見えています。
現在進行中の変化ですので、状況が分かるのはもうしばらく後です。

今後、2日午後のM1.2フレアによるCMEの影響、
そして、3日夜のM6.0、4日昼のM9.3のフレアによるCMEの影響と、
今日から明日にかけて太陽風の乱れ、
そして、磁気圏活動の強まりに注目してください。




GOES-15のX線カメラによるM9.3のフレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO AIA 193と304による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO LASCO C2、C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。