宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/ 8/ 3 11:29 更新 M1.4の中規模フレアが発生しました。CMEが噴き出していて、太陽風の乱れが到来するでしょう。 担当 篠原 2日15時(世界時2日6時)に、太陽の中央部にある1261黒点群で、 M1.4の中規模フレアが発生しました。 爆発の様子を、GOES衛星のX線カメラの動画で紹介します。 中規模と書きましたが、M1なのでそれほど大きな現象ではありません。 また、太陽放射線が小幅ですが上昇しています。 一方、X線強度のグラフは、数時間に及ぶ長い時間の変化をしています。 この時は、CME(太陽ガスの放出現象)を伴っていることが多いのですが、 SOHO衛星のLASCO C3(動画の青い写真)を見ると、 太陽を取り囲むように白いガスが広がっています。 これは、CMEのガスが地球方向に飛びだしているためで、 STEREO Ahead衛星COR2(動画の赤い写真)を見ると、 CMEは地球のある左方向に噴き出しています。 地球に到来するまで3日前後と考えると、 早ければ5日の午前、恐らくその後、夜にかけて、 太陽風の乱れが地球に到来しそうです。 太陽のフレア活動は、これ以外は目立った変化はありません。 しかし、黒点群達は大きな姿を保っており、引き続き注意が必要でしょう。 現在の太陽風は、速度の低下が続き、 高速風が終わって400km/秒と平均レベルに戻ったところです。 磁場強度も、3nTと弱い状態が続いています。 磁気圏も静穏で、AE指数はほとんど変化していません。 今日、明日は、このまま穏やかに経過し、 明後日、5日はCMEの影響が考えられます。 フレアの規模から考えると、太陽風の乱れはあまり大きくないと思いますが、 磁場が強く南を向く様な変化をすると、地球への影響は大きくなります。 また、SDO衛星のAIA193を見ると、南半球のコロナホールは、 明後日、5日頃に中心線に達しそうで、8日頃からはこちらの影響が始まりそうです。 GOES-15のX線カメラによるM9.3のフレア。 (c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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