宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 8/ 4 19:31 更新 M9.3フレア発生以降の状況 (速報) 担当 篠原 今日2回目の更新です。 前号もご覧ください。 4日12時半(世界時4日3時半)に、 1261黒点群でM9.3のかなり大きな中規模フレアが発生しました。 関連するデータがそろってきましたので、速報として紹介します。 1, 2枚目の動画は、SDO衛星のAIA193, 304です。 フレア発生時の明るい輝きと、 その直後に、コロナのガスが激しく噴き出して行く様子がよく見えます。 噴き出したCMEは、SOHO、STEREO Aheadのコロナグラフで撮影されています。 発生した1261黒点群は太陽の西側に寄っているため、CMEのガスも右側が中心ですが、 SOHOの写真では、太陽全体を包むように白いガスが広がっています。 従って、地球の方向にもCMEは噴き出していると考えられます。 噴出する様子は、横から見ているSTEREO Aheadの写真でより詳しく見ることができます。 地球はこの写真の左方向にあります。 そちらへ向かってガスが広がって行く様子をご覧ください。 昼のニュースで紹介した、M6.0のフレアによるCMEと比較すると、 ガスの広がる速度が一段速いことが分かります。 すると、2日〜2日半くらいで地球までやって来るかもしれません。 6日の昼以降はACEのデータに注目です。 (この前のCMEと重なって、太陽風は複雑な変化になるかもしれません) また、SOHOの写真では、白い筋がいくつも画面を飛び交っています。 これは、太陽放射線の増加によるものです。 GOES衛星によるプロトンの観測では、 警戒ラインの10を超えて、80近くへ増加しています。 SDO AIA 193による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO AIA 304による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C2、C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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