宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:21)
昨日、M9.3の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/31 --- ---
7/30 10:56 M9.3
02:56 C3.3
01:34 C6.4
7/29 21:00 C3.9
09:56 C4.2
09:31 C2.4
05:29 C3.6
03:09 C1.6
01:38 C2.5

黒点  7/30 (NOAA)
磁場 フレア
1260 20 βγ C4
1261 21 βγ M9
1263 5 β C1
1264 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:14 559 +0.8
-2 h 466 +0.2
-4 h 429 -8.3
-6 h 446 -2.1
-8 h 444 +4.9
-10 h 441 +0.6
-12 h 422 +3.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -25 -/ -
-2 h -29 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 9x10^1
7/31 0.4 1x10^3
7/30 0.4 3x10^3
7/29 0.5 2x10^3
7/28 0.4 2x10^3
7/27 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 7/26 11:44 太陽風は550km/秒を超える高速風になりました。オーロラ活動はやや強まった程度です。
2011/ 7/27 13:57 新しく現れた黒点群で小規模フレアが発生しました。太陽風の速度は下がりつつあります。
2011/ 7/28 09:26 M1の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速風に変わっています。
2011/ 7/29 12:15 1260黒点群が活発にCクラスのフレアを起こしています。太陽風は低速です。
2011/ 7/30 12:18 M9.3の大きな中規模フレアが発生しました。太陽風は穏やかです。
最新のニュース

2011/ 7/31 09:21 更新
太陽風が550km/秒の高速風になりました。昨日のM9フレアによるCMEはありません。

担当 篠原

昨日、1261黒点群で発生したM9.3の大きな中規模フレアの様子を、
SDO衛星のAIA193カメラの写真で紹介します。
GOES衛星のX線グラフを見ると、短時間型のフレアだったようです。

SOHOやSTEREOのコロナグラフでは、
特に目立ったCME(太陽ガスの放出現象)は見られず、
今後、太陽風の乱れによる地球への影響はないでしょう。

しかも、このM9フレアの後、X線のグラフは急に静かになってしまって、
目立ったフレアはC1.3の小さなフレアがひとつだけ。
発生したのも1260黒点群の右側に現われた小さな黒点(1265黒点群)です。

1260、1261、1263の3つの黒点群は、現在も大きな姿を保っています。
一休みして再び活動を始めるのか、このまま落ち着いてしまうのか、
今後も注目してください。


太陽風は、いよいよ高速状態に入りました。
昨日の午後から太陽風の磁場強度が強まり始め、
10nTから今日の朝には15nT近くまで強まりました。
これに対して、速度の変化は遅く、ゆっくりと450km/秒に上がった程度でしたが、
今朝になって、急に550km/秒の高速風に変わりました。
一方、磁場強度の方は、5nTに一気に下がっています。

磁場強度が強まったところで、南北成分が-10nT近い大きな南向きになり、
その影響でAE指数1000nTに達する大きな変動が発生しています。


現在は、速度は高まりましたが、
南向き磁場は終わり、南北成分は0nT付近です。
磁場強度も弱まったことから、これから大きく南を向くことはなさそうです。
今後は小中規模のオーロラ活動が発生する程度でしょう。

また、高速風は、今日から明日くらいまで、1〜2日程度ではないかと思います。



SDO AIA 193による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。