宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 7/14 11:26 更新 高速の太陽風は終わりに近づいています。次のコロナホールが太陽の東に見えています。 担当 篠原 太陽風の速度はゆっくりと下がり続けています。 現在は500km/秒まで下がっていて、高速風の終わりは近い様です。 磁場強度も、4〜3nTとやや弱めで推移しています。 磁気圏のオーロラ活動も、小規模に留まっています。 速度が下がってきたこともあり、今後は更に静かになりそうです。 太陽では、東端から回ってきたコロナホールの姿が、だいぶ見やすくなってきました。 SOHO衛星EIT195を使って、現在と27日前のコロナホールの様子を比較してみましょう。 2枚並んでいる緑の写真の、左は昨日、右は27日前の6月16日の太陽コロナです。 東(左)の端の南半球を見ると、まだ少し見辛いですが、 コロナホールの暗い領域が縦に伸びています。 大まかな分布としては、先月と似ていますが、 現在の写真では、赤道を越えて北半球側にも濃い部分が伸びています。 また、右隣の細長いコロナホールも、濃さを増して見えます。 これらの領域からの影響が先にやって来る場合、 高速風は前周期よりも少し早く始まるかもしれません。 27日周期の図を参考にすると、7月20日頃から高速風は始まると予想できます。 それまで1週間弱は、静かな太陽風が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の高速風の影響を受けて、 5000近くまで上昇しています。 しかし、高速風は落ち着きつつあるので、 高エネルギー電子の増加もこの辺りまででしょう。 太陽黒点は、番号としては1252、1253黒点群と2群増えています。 1252群は、北半球の東端近くで、掲載の写真の白斑の中にあります。 1253群はこの写真では分かりません。 南半球の東端からも、もうひとつ新しい黒点が現われています。 X線のグラフは、Bクラスの小さな変化ばかりですが、 頻度が上がっていて、更に活発になるかもしれません。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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