宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:26)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/14 --- ---
7/13 --- ---
7/12 23:45 C2.0

黒点  7/14 (NOAA)
磁場 フレア
1245 1 α ---
1247 1 α C2
1249 2 α ---
1250 9 β ---
1251 1 α ---
1252 3 β ---
1253 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:14 506 +2.3
-2 h 508 +0.4
-4 h 508 +2.0
-6 h 519 +1.3
-8 h 513 +4.8
-10 h 474 +2.6
-12 h 510 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -13 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^3
7/14 0.2 5x10^3
7/13 0.3 4x10^3
7/12 0.4 1x10^3
7/11 0.4 6x10^2
7/10 0.3 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 7/ 9 13:03 1247黒点群がフレア活動を起こしています。弱いCMEも発生し、地球へ向かっている様です。
2011/ 7/10 08:51 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上昇しています。
2011/ 7/11 12:07 480km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動は小規模です。
2011/ 7/12 11:12 コロナホールの影響で太陽風の速度が大きく上昇し、670km/秒の高速風になっています。
2011/ 7/13 13:30 太陽風は、550km/秒に下がりましたが、高速状態が続いています。磁気圏は小さな活動程度です。
最新のニュース

2011/ 7/14 11:26 更新
高速の太陽風は終わりに近づいています。次のコロナホールが太陽の東に見えています。

担当 篠原

太陽風の速度はゆっくりと下がり続けています。
現在は500km/秒まで下がっていて、高速風の終わりは近い様です。
磁場強度も、4〜3nTとやや弱めで推移しています。

磁気圏のオーロラ活動も、小規模に留まっています。
速度が下がってきたこともあり、今後は更に静かになりそうです。


太陽では、東端から回ってきたコロナホールの姿が、だいぶ見やすくなってきました。
SOHO衛星EIT195を使って、現在と27日前のコロナホールの様子を比較してみましょう。
2枚並んでいる緑の写真の、左は昨日、右は27日前の6月16日の太陽コロナです。

東(左)の端の南半球を見ると、まだ少し見辛いですが、
コロナホールの暗い領域が縦に伸びています。

大まかな分布としては、先月と似ていますが、
現在の写真では、赤道を越えて北半球側にも濃い部分が伸びています。
また、右隣の細長いコロナホールも、濃さを増して見えます。

これらの領域からの影響が先にやって来る場合、
高速風は前周期よりも少し早く始まるかもしれません。
27日周期の図を参考にすると、7月20日頃から高速風は始まると予想できます。
それまで1週間弱は、静かな太陽風が続くでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、今回の高速風の影響を受けて、
5000近くまで上昇しています。
しかし、高速風は落ち着きつつあるので、
高エネルギー電子の増加もこの辺りまででしょう。


太陽黒点は、番号としては1252、1253黒点群と2群増えています。
1252群は、北半球の東端近くで、掲載の写真の白斑の中にあります。
1253群はこの写真では分かりません。
南半球の東端からも、もうひとつ新しい黒点が現われています。

X線のグラフは、Bクラスの小さな変化ばかりですが、
頻度が上がっていて、更に活発になるかもしれません。



SOHO衛星 EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/13 13:13 UT

6/16 13:13 UT


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。