宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:12)
昨日、C2.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/12 --- ---
7/11 19:32 C2.6
7/10 --- ---

黒点  7/12 (NOAA)
磁場 フレア
1245 1 α ---
1247 14 βγ ---
1249 2 β C3
1250 4 β ---
1251 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 665 +0.1
-2 h 665 +0.3
-4 h 671 -1.3
-6 h 682 -1.2
-8 h 590 -1.6
-10 h 507 -2.4
-12 h 474 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -18 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -23 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^2
7/12 0.4 5x10^2
7/11 0.4 6x10^2
7/10 0.3 5x10^2
7/ 9 0.4 3x10^3
7/ 8 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 7/ 7 09:32 太陽風の速度は低速気味になっています。太陽も静かです。
2011/ 7/ 8 10:18 最近の黒点数の変化を紹介します。太陽風は低速ですが、小さいオーロラ活動は発生しています。
2011/ 7/ 9 13:03 1247黒点群がフレア活動を起こしています。弱いCMEも発生し、地球へ向かっている様です。
2011/ 7/10 08:51 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上昇しています。
2011/ 7/11 12:07 480km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動は小規模です。
最新のニュース

2011/ 7/12 11:12 更新
コロナホールの影響で太陽風の速度が大きく上昇し、670km/秒の高速風になっています。

担当 篠原

太陽風の速度が大きく上昇し、670km/秒と高い速度に達しています。

太陽風の初めの変化は、11日17時(世界時11日8時)の急な変動です。
磁場強度は5nTから15nTに強まり、
速度も小幅ですが500km/秒から550km/秒に上がっています。
アメリカのNOAA/SWPCの報告では、
9日に発生した(記事参照)CMEの影響だと考えています。
この場合、2日半かからずに地球まで到達したことになり、
少し早すぎるように感じるのですが、どうでしょうか。

この変化がやって来たとき、太陽風の磁場が大きく南を向きました。
この影響でAE指数は、1400nTに達する激しい変化を起こしています。


そして、12日2時(世界時11日17時)頃から速度が更に上昇を始め、
12日6時(世界時11日21時)には700km/秒に達するほどに高まりました。
その後も、600km/秒台後半とかなり高い速度を保っています。
この上昇は、コロナホールの影響だと思われます。
SDO AIA193では、細長いコロナホールが部分的に見える程度だったのですが、
かなりしっかりした高速太陽風を吹きだしていた様です。

速度は高まりましたが、磁場の南北成分は0nT付近で小さく変化しているだけです。
このためか、AE指数の変化はあまり目立たず、
300〜500nTの小規模の活動が断続的に発生している程度です。
磁気圏はあまり乱れていません。


SDO衛星のAIA193を見ると、細いコロナホールの最後の部分が、
太陽の中央からやや西側に見えています。
この辺りまでコロナホールの影響が続くと考えると、
高速風はもう3〜4日続く可能性があります。
そして、現在の様な600km/秒台の特に高い速度は、
明日の前半くらいまででしょうか。
今後のACEデータの変化に注目してください。



放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ特に増加は見られません。
こちらも、今後の動きに注目して下さい。


太陽では、南半球の中央部に見える1249黒点群でC2.6の小規模フレアが発生しています。
この他に目立った変化はなく、全体的には太陽は落ち着いた状態です。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。