宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/ 7/12 11:12 更新 コロナホールの影響で太陽風の速度が大きく上昇し、670km/秒の高速風になっています。 担当 篠原 太陽風の速度が大きく上昇し、670km/秒と高い速度に達しています。 太陽風の初めの変化は、11日17時(世界時11日8時)の急な変動です。 磁場強度は5nTから15nTに強まり、 速度も小幅ですが500km/秒から550km/秒に上がっています。 アメリカのNOAA/SWPCの報告では、 9日に発生した(記事参照)CMEの影響だと考えています。 この場合、2日半かからずに地球まで到達したことになり、 少し早すぎるように感じるのですが、どうでしょうか。 この変化がやって来たとき、太陽風の磁場が大きく南を向きました。 この影響でAE指数は、1400nTに達する激しい変化を起こしています。 そして、12日2時(世界時11日17時)頃から速度が更に上昇を始め、 12日6時(世界時11日21時)には700km/秒に達するほどに高まりました。 その後も、600km/秒台後半とかなり高い速度を保っています。 この上昇は、コロナホールの影響だと思われます。 SDO AIA193では、細長いコロナホールが部分的に見える程度だったのですが、 かなりしっかりした高速太陽風を吹きだしていた様です。 速度は高まりましたが、磁場の南北成分は0nT付近で小さく変化しているだけです。 このためか、AE指数の変化はあまり目立たず、 300〜500nTの小規模の活動が断続的に発生している程度です。 磁気圏はあまり乱れていません。 SDO衛星のAIA193を見ると、細いコロナホールの最後の部分が、 太陽の中央からやや西側に見えています。 この辺りまでコロナホールの影響が続くと考えると、 高速風はもう3〜4日続く可能性があります。 そして、現在の様な600km/秒台の特に高い速度は、 明日の前半くらいまででしょうか。 今後のACEデータの変化に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ特に増加は見られません。 こちらも、今後の動きに注目して下さい。 太陽では、南半球の中央部に見える1249黒点群でC2.6の小規模フレアが発生しています。 この他に目立った変化はなく、全体的には太陽は落ち着いた状態です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |