宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 6/27 11:41 更新 高速太陽風は終わりつつあります。太陽もほとんど黒点が見えません。 担当 篠原 太陽風の速度はゆっくりと下がり、470km/秒ほどになっています。 高速太陽風の領域は、ほぼ通り過ぎたと言えそうです。 今後も速度は下がり、 明日には平均的な状態(400km/秒付近)になっていそうです。 太陽風は、磁場強度も2〜3nTと弱まっています。 このため、磁気圏も静穏で、 AE指数の変化はすっかり小さくなっています。 太陽の北東(左上)側には、濃いコロナホールが縦(南北)に伸びています。 この様子を、27日前と比べてみましょう。 今日の最初の写真は、今日(6月27日)と27日前(5月31日)のSOHO EIT195です。 どちらも北半球側に縦に伸びるコロナホールが見えますが、 その位置はすこし東側にずれています。 この様子だと、高速風の到来は全周期よりも1〜2日遅れるかもしれません。 前周期は、世界時では6月4日後半に高速風が始まっています(27日周期の図を参照)。 今回は少し遅れて、7月3日頃の到来となるかもしれません。 まだ1週間近く先の変動ですが、この点にも注目して下さい。 昨日10,000を超えていた放射線帯の高エネルギー電子は、 今日は少し下がって、8,000ほどになっています。 この後はゆっくりと減少して行くでしょう。 太陽のフレア活動も穏やかです。 X線のグラフはほとんど変化していません。 黒点も、目立つものはとうとうなくなってしまいました。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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