宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 6/22 14:02 更新 昨日のC7.7フレアによって、CMEが地球方向に噴き出しています。 担当 篠原 昨日、21日10時半(世界時21日1時半)に1236黒点群で始まったフレアは、 X線強度が最大でC7.7に達し、大きめの小規模フレアになりました。 SDO衛星AIA193の動画を掲載します。 長時間型のフレアのため、SOHOやSDOのコロナグラフに注目していたところ、 CME(太陽ガスの放出現象)も発生し、 SOHO衛星のLASCOカメラでは、 白いガスが太陽をうっすらと包み込むように周囲に広がっています。 これは、地球方向(または正反対の方向)にCMEが噴き出したときの特徴です。 STERO Aheadによると、地球のある左側に向かって、白いガスが噴出しています。 ガスの最も濃い部分は、より高緯度側に噴き出しているので、 地球への影響はやや弱めになりそうです。 フレアの規模から考えて、地球への到来は3日後と考えると、 24日頃に太陽風の乱れをもたらす可能性があります。 明日の23日頃に到来が予想されているコロナホールの高速風と重なり、 より大きな太陽風の乱れを発生させるかもしれません。 このC7.7フレア以外にX線に変動は見られず、太陽の活動はとても静かです。 太陽風は、昨夜一時的に480km/秒まで速度が上がったものの、 現在は420km/秒と平均的な速度にもどっています。 磁気圏では、AE指数で500nT程度の小規模の活動が続いています。 太陽風速度の高まりも影響したのでしょう。 現在の太陽風の磁場強度は、6nTとほとんど強まっていません。 高速風の到来は明日頃だと予想していますが、 今後、高速風の始まりとしてACEの磁場強度の強まりに注目してください。 SDO衛星のAIA193カメラによる、21日のC7.7フレア。 (c) SDO (NASA) SOHO LASCO C2、C3カメラによる、C7.7フレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA) STEREO aheadによる地球方向に噴き出すCMEの様子。 (c) STEREO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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