宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (16:59)
今日、C8.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/28 15:50 C2.1
15:15 C1.8
12:04 C8.3
11:20 C1.6
01:38 C5.7
5/27 23:41 C2.2
5/26 06:50 C1.4
05:57 C1.2

黒点  5/28 (NOAA)
磁場 フレア
1216 1 α ---
1223 6 β C1
1224 6 β ---
1225 1 α ---
1226 1 α C8

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
16:45 494 -9.5
-2 h 481 -0.7
-4 h 483 -0.7
-6 h 457 -1.9
-8 h 452 -2.8
-10 h 457 -6.8
-12 h 479 -5.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
15:59 -33 -8/ 11
-2 h -32 -12/ 20
-4 h -36 -18/ 18
-6 h -40 0/ 23
-8 h -44 19/ 6
-10 h -38 26/ 24
-12 h -31 12/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
5/28 0.3 2x10^2
5/27 0.3 4x10^2
5/26 0.4 2x10^2
5/25 0.4 2x10^2
5/24 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 5/23 11:59 400km/秒台前半の太陽風が続いています。コロナホールの影響は見られるでしょうか。
2011/ 5/24 12:08 太陽風は低速風に変わりつつあります。太陽の中心にコロナホールが近づいています。
2011/ 5/25 14:05 太陽風はやや低速で落ち着き、太陽の活動も静かです。
2011/ 5/26 09:42 低速の太陽風が続き、磁気圏は静穏です。美しいプロミネンスが撮影されています。
2011/ 5/27 09:58 太陽風は平均的な速さになっています。今後、高速の太陽風が始まると思われます。
最新のニュース

2011/ 5/28 16:59 更新
太陽風が500km/秒の高速風になりました。太陽でCクラスのフレアが頻発しています。

担当 篠原

高速の太陽風がやって来ました。
昨日のニュースの後から、太陽風の速度と磁場強度が共にゆっくりと上昇し、
半日ほどかけて、速度は470km/秒、磁場強度は10nT近くまで高まりました。

高速風は、更に強まる気配を見せていて、
28日16時(世界時28日7時)には、
磁場強度は12nT、速度は500km/秒へと上がっています。
磁場強度が強まり、プラズマ密度も高まっていることから、
この後に、更に速度の上昇が続く可能性があります。

前周期並みに、700km/秒規模にまで達するのでしょうか
今後のACEのデータに注目してください。


太陽風の強まりとともに、磁場の南北成分は南を向くようになりました。
-5nTから、現在は-10nTに達する強い南向きとなっています。

この影響で、磁気圏の活動は活発になっています。
AE指数は、800nTから、最大1100nTに及ぶ中規模の変動を示しています。
現在、南向き磁場が更に強まっていることから、
一層激しい擾乱が起きる可能性もあります。

また、Dst指数も、最大で-40nTの変化を記録していて、
弱い磁気嵐になっています。
-10nTの強い南向きの影響が現れるのはこれからで、
より規模の大きな磁気嵐になりそうです。


SDO衛星のAIA193では、コロナホールは太陽の西側に移動し、
地球へ強い影響が及んでいます。
コロナホールの規模を考えると、高速の太陽風はあまり長い時間続かないと思われますが、
今後どうなるでしょうか。


ここしばらくおとなしかった太陽のX線グラフは、
急に活発になっています。

昨夜から現在にかけて、
C2.1、C5.6、C1.1、C1.4、C1.2、C1.4、C1.6、C8.3と、
Cクラスの小規模フレアが次々と発生しています。
最大のものは、後一歩でMクラスでした。

これらは、太陽の南東(左下)から上がってきた、1226黒点群が起こしたものです。
可視光写真では、大きな黒点が顔を出しています。
今後の活動に注目してください。



今日は学校行事の関係で、更新が夕方になってしまいました。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。