宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 5/27 09:58 更新 太陽風は平均的な速さになっています。今後、高速の太陽風が始まると思われます。 担当 篠原 太陽に新しい黒点が出現しています。 ひとつは、中心からやや南東(左下)の1223黒点群です。 この黒点群は、昨日のニュースで報告した2つのC1の小規模フレアを起こしています。 また、中央のやや北(上)と、北半球の東端にもそれぞれ黒点群が現れています。 黒点は増えましたが、X線のグラフはほとんど変化がなく、 太陽活動は穏やかです。 太陽風は、速度が380km/秒と平均的な速度付近に上がっています。 同時に、プラズマの密度が増え、磁場強度にも変化が発生していますが、 27日周期の図を見ると、太陽風磁場のセクターが「A」から「T」に切り替わっています。 これに関連した太陽風の変化だったようです。 前周期のグラフでも、4月28日にセクターの切り替わりが発生しています。 そして、1日半ほど遅れて高速の太陽風が始まりました。 今回も、これから明日にかけて高速風の到来が予想されます。 今後のACEのデータに注目してください。 SDO衛星のAIA193を見ると、コロナホールは太陽の西側に進み、 地球へ高速風が到達する目安の位置に近づいています。 現在の磁気圏は概ね静穏です。 太陽風磁場が南寄りになったため、300〜400nTほどの変化がAE指数に見られますが、 これは一旦落ち着くでしょう。 そして、今後高速風が始まると、オーロラの強まりも期待できます。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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