宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/ 5/15 10:36 更新 太陽風の磁場強度が強まり、速度もやや上昇しています。しかし、小規模の変化に終わりそうです。 担当 篠原 昨夜遅くから太陽風の磁場強度が上昇して、現在、10nTほどに強まっています。 それに続いて、速度も高まり始めたのですが、 今のところ320km/秒から370km/秒に上昇した程度で、やや低速の風です。 この後も、速度は上昇を続けると思われますが、 元のコロナホールの規模が小さかったことからも、 あまり速い風にはならない様に思います。 磁場の南北成分は、北寄りに推移しています。 このため、磁気圏への影響は小さく、AE指数は全く変化していません。 ただし、磁場強度が強まっている間は、 磁場の方向が南寄りに切り替われば、磁気圏の活動もすぐに強まります。 今後の速度上昇とともに、ACEのデータに注目したいところです。 SDO AIA193では、南半球側で南北にまっすぐ伸びたコロナホールが、 太陽の中心線に達しています。 こちらも、3〜4日後くらいに地球に影響を及ぼすかもしれません。 ここで、SOHO EIT195の写真で、27日前のコロナホールと比較してみましょう。 すると、東西(横方向)の幅が細くなり、コロナホールとしても淡くなっています。 このため、太陽風への影響はより小さくなっていると思われます。 また、左側にややずれていることから、影響も1日程度遅れてやって来そうです。 27日周期の図を見ると、前周期は4月20日に太陽風速の変動がやって来ました。 速度は550km/秒くらいまで上昇しています。 しかし、今回は、5月18日くらいに一段低い速度上昇となるのかもしれません。 実際にどんな太陽風がやって来るか、SOHOの写真を思い出しながら見ていて下さい。 GOES衛星のX線のグラフには変化がなく、太陽は穏やかな状態が続いています。 黒点は見えていますが、小さなものばかりです。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |