宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 5/10 11:22 更新 太陽風は320km/秒と低速のまま安定しています。C5の小規模フレアが発生しました。 担当 篠原 太陽風の速度は上がらず、320km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度も4nT付近で落ち着いていて、変動がやって来る気配はありません。 27日周期の図のセクターのグラフに注目してください。 前周期の4月11日に、太陽風はセクターの切り替わりを迎え、 太陽風磁場の大まかな方向は、 「地球から太陽向き(T)」から「太陽から地球向き(A)」に切り替わりました。 そして、それに続いて4月12日から高速太陽風が始まっています。 また、磁場強度の強まりも同じように始まっています。 今回は、昨日、5月9日にセクターの切り替わりを迎えました。 以降、前周期の様な太陽風速度の変化を待っていたのですが、 1日が経過した現在も、速度や磁場に変化の兆しは見られません。 高速風領域はなくなってしまったのかもしれません。 もうしばらくACEのデータに注目したいところです。 太陽風が遅いため、磁気圏のオーロラ活動も穏やかです。 AE指数は全く変化していません。 そして、放射線帯の高エネルギー電子は、 10,000から一段下がって、数千のレベルで落ち着いています。 太陽風の乱れがこのままやって来なければ、 高エネルギー電子は静かに減少して行くでしょう。 太陽では、今朝、10日6時(世界時9日21時)に、C5.4の小規模フレアが発生しました。 発生地点は、太陽の北半球の東端です。 ぎりぎりこちら側に顔を出したくらいの場所なので、 本当のフレアの規模はもう少し大きかったのかもしれません。 SDO衛星のAIA193カメラによる拡大画像の動画を掲載します。 フレアの爆発の後、コロナの美しいループが発生しています。 フレアに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHO衛星による動画をご覧ください。 地球への影響はありません。 新しく上がってくるこの活動領域が、どの様な様子なのか、 注目してください。 SDO衛星のAIA193カメラによる、太陽東側で発生したフレアとポスト・フレアループ。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO LASCO C2、C3カメラによる、太陽の東側へ噴出するCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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