宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 5/12 10:59 更新 穏やかな太陽風が続いています。小さな彗星とCMEのきれいな写真が撮れています。 担当 篠原 昨日報告したB8のフレア(11日11時半、世界時11日2時半)に伴って、 CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2と、STEREO Ahead衛星COR2の動画を掲載します。 STEREO Aheadでは、地球は左側にあり、 CMEは地球の方向に向かって飛び出していることが分かります。 15日頃の太陽風に影響が見られるかもしれません。 速度の変動は小さそうですが、磁場のかたまりが流れてきて、 磁場が強い南向きになると、活発な磁気圏活動が発生する可能性があります。 たまたま、彗星が太陽に飛び込む直前に発生した現象で、 それぞれの動画で長く尾を引いた彗星とCMEが同時に見えています。 昨日のSOHOの画像では気付かなかったのですが、 STEREO Aheadを見ると、彗星は地球と反対側(右側)から太陽に突入しています。 太陽のフレア活動は、その後も穏やかに推移しています。 黒点も小さくなってしまって、元気がありません。 太陽風は、380〜360km/秒と低速の状態で安定しています。 磁場強度も5nTから2nTに下がり、弱くなっています。 磁気圏も静穏で、AE指数のグラフは目立った変化はありません。 これから2〜3日程度は低速の穏やかな太陽風が続きそうです。 今日のSDO AIA193には、太陽の中心に小さなコロナホールが見えています。 この影響が3〜4日後くらいにやって来るかもしれません。 コロナホールの規模から考えると、影響は小規模ではないかと思います。 これに、初めに書いたCMEの変動が重なってやって来るかもしれません。 太陽の西側でCMEが発生しました。ほぼ同時に小さな彗星が太陽に接近しています。 (c) SOHO (ESA & NASA) 同じCMEをSTEREO Aheadから撮影。地球は左側にあります。また、彗星は反対側から接近しています。 (c) STEREO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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