宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 5/ 5 08:17 更新 太陽風は平均的な速度に戻りました。次のコロナホールが南極側に見えています。 担当 篠原 太陽風の速度の下がり方が速く、今朝の段階で450km/秒に下がり、 ACEの図の最新の値では400km/秒にまで落ちそうにも見えます。 5日間にわたった高速太陽風は通り過ぎ、穏やかな太陽風になりました。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 300nTほどの変化がずっと続いていますが、 これはどこかの観測データにエラーが生じているためではないでしょうか。 現在の太陽風のデータを見ると、 磁気圏では小規模の活動が発生する程度だと思います。 SDO AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 南極からコロナホールが低緯度側に伸びています。 次の擾乱要因は、このコロナホールによる高速太陽風です。 27日周期の図では、前周期の4月12日に始まる高速風の回帰にあたります。 今回の始まりは、4日後の5月9日くらいになりそうです。 前回は、3日間にわたって高速風が続きました。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日も10,000の警戒レベルに達しています。 このまま、高速風の到来まで高い値が続くかもしれません。 太陽のフレア活動も穏やかです。 5日2時(4日17時)頃に、B7くらいの長時間型の小さなフレアが 太陽の北東部(左上)で発生しています。 これによってCME(太陽ガスの放出現象)が発生していそうですが、 まだデータがそろっていないため、よく分かりません。 小規模の変動ですが、発生位置から考えると、 4日後くらいの太陽風に影響が及ぶかもしれません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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