宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 4/30 13:32 更新 太陽風の速度が650km/秒に上昇しています。活発なオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 高速の太陽風がやって来ました。 30日に入った頃(世界時29日15時頃)から、太陽風の磁場強度が強まり始め、 早朝の30日6時(世界時29日21時)に、15nTを超えるレベルにまで高まりました。 その後は、10nTを挟んで増減しています。 その頃、太陽風の速度は、400km/秒から480km/秒に高まった程度でしたが、 30日10時(世界時30日1時)頃から変化が早まり、 3時間ほどで650km/秒の高い速度まで上昇しています。 27日周期の図を見ると、速度の高まりは前周期よりも1日弱遅くなりました。 この後、数日にわたって高速太陽風が続く可能性があります。 磁気圏のオーロラ活動は、 AE指数で500nTから最高1400nTに達する激しい変化を記録しています。 南極の昭和基地では、活発なオーロラの動きがあった様ですが、 悪天候のため、空全体がぼんやりと光る映像が記録されているだけでした。 しばらく動画の掲載がなかったので、今日は昭和基地の動画を紹介しましょう。 現在は、磁場強度は弱まってきましたが、 速度が高まっているので、太陽風の磁場が南を向けば、 活発なオーロラ活動が起きる可能性があります。 1〜2日程度はかなり高い速度を維持する可能性があります。 その間は、特に注意が必要です。 放射線帯の高エネルギー電子は、 太陽風の乱れを受けて、現在は減少の傾向にあります。 しかし、明日以降、増加を始める可能性が高いので、 増加の程度に注意してください。 太陽は、東から上がってきた1203黒点群で、 C3.8の小規模フレアが発生しました。 昨日の朝、29日9時(世界時29日0時)です。 その後は、西の端南側の1195黒点群で C1台の小さな小規模フレアが2回起きた程度です。 南極の昭和基地の全天カメラ画像。雲越しにオーロラの光が見えています。 (c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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