宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:32)
今日、C1.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/30 07:41 C1.6
05:39 C1.8
4/29 09:16 C3.8
4/28 20:51 C2.5

黒点  4/30 (NOAA)
磁場 フレア
1195 4 β C2
1196 2 β C1
1199 8 β C2
1200 4 β ---
1203 2 β C4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 638 +1.4
-2 h 540 +0.7
-4 h 478 -6.7
-6 h 478 -2.4
-8 h 440 -6.5
-10 h 410 -3.8
-12 h 362 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:59 -31 13/ 19
-2 h -40 -1/ 25
-4 h -29 15/ 33
-6 h -36 6/ 47
-8 h -21 10/ 6
-10 h -12 14/ 15
-12 h -13 5/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
4/30 0.3 2x10^2
4/29 0.3 3x10^2
4/28 0.3 2x10^2
4/27 0.4 2x10^2
4/26 0.4 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 4/25 12:00 太陽のフレア活動は穏やかです。太陽風はやや高速ですが、磁気圏は概ね静穏です。
2011/ 4/26 11:45 太陽風は平均的な速度に戻り、磁気圏も静かです。
2011/ 4/27 13:19 太陽風は低速になり、穏やかです。アクセスの累計が400万に達しています。
2011/ 4/28 10:02 太陽のフレア活動は穏やかです。太陽風も低速で穏やかです。
2011/ 4/29 07:00 太陽風は低速で穏やかです。高速風が近づいているかもしれません。
最新のニュース

2011/ 4/30 13:32 更新
太陽風の速度が650km/秒に上昇しています。活発なオーロラ活動も発生しています。

担当 篠原

高速の太陽風がやって来ました。
30日に入った頃(世界時29日15時頃)から、太陽風の磁場強度が強まり始め、
早朝の30日6時(世界時29日21時)に、15nTを超えるレベルにまで高まりました。
その後は、10nTを挟んで増減しています。

その頃、太陽風の速度は、400km/秒から480km/秒に高まった程度でしたが、
30日10時(世界時30日1時)頃から変化が早まり、
3時間ほどで650km/秒の高い速度まで上昇しています。

27日周期の図を見ると、速度の高まりは前周期よりも1日弱遅くなりました。
この後、数日にわたって高速太陽風が続く可能性があります。

磁気圏のオーロラ活動は、
AE指数で500nTから最高1400nTに達する激しい変化を記録しています。
南極の昭和基地では、活発なオーロラの動きがあった様ですが、
悪天候のため、空全体がぼんやりと光る映像が記録されているだけでした。
しばらく動画の掲載がなかったので、今日は昭和基地の動画を紹介しましょう。

現在は、磁場強度は弱まってきましたが、
速度が高まっているので、太陽風の磁場が南を向けば、
活発なオーロラ活動が起きる可能性があります。
1〜2日程度はかなり高い速度を維持する可能性があります。
その間は、特に注意が必要です。


放射線帯の高エネルギー電子は、
太陽風の乱れを受けて、現在は減少の傾向にあります。
しかし、明日以降、増加を始める可能性が高いので、
増加の程度に注意してください。


太陽は、東から上がってきた1203黒点群で、
C3.8の小規模フレアが発生しました。
昨日の朝、29日9時(世界時29日0時)です。

その後は、西の端南側の1195黒点群で
C1台の小さな小規模フレアが2回起きた程度です。



南極の昭和基地の全天カメラ画像。雲越しにオーロラの光が見えています。
(c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。