宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 4/12 11:21 更新 コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。現在の磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽の東と西で活動が見られています。 東端(左端)の向こう側には、活発に活動している領域があり、 GOESのX線で、C1前後の変動を起こしています。 実際には、これよりも規模の大きい現象と考えられます。 こちら側に回ってきた後の活動に注目してください。 また、西端(右端)近くでは、大きなフィラメントの噴出が発生しています。 SDO AIA304の動画を掲載します。 これに伴って、CMEが発生しています。 右側に向かっているので、地球への影響はありません。 また、太陽の中央やや左側には、1190黒点群が発生しています。 C1程度のフレアを起こしており、今後の発達に注目してください。 太陽風は、予想よりも遅れましたが、コロナホールの影響がやって来たようです。 昨夜、12日1時(世界時11日16時)頃から磁場強度が10〜15nTに強まり、 速度もゆっくりと上昇を始めました。 昨日までは300〜350km/秒の低速風でしたが、 現在は530km/秒くらいの速さに上昇しています。 一方、磁場強度の強まりは一段落ついて、8nTくらいに下がっています。 それでも、まだ平均よりもやや強い状態です。 地球の磁気圏への影響を決める、太陽風磁場の南北成分は、 磁場強度の強まり以降、ほぼ北を向き続けています。 このため、速度は上昇していますが、磁気圏への影響は小さく、 AE指数はほとんど変化していません。 今後もこの傾向が続くと、 高速風は来たものの、磁気圏は静穏な状態が続くでしょう。 しかし、今後磁場の方向が南寄りに切り替われば、 オーロラも活発に発生するようになります。 今回の高速太陽風は、あまり長く続かないと思います。 2〜3日程度ではないでしょうか。 SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽西端で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース 上の噴出現象によって発生したCME。SOHO LASCO C2による。 (c) SOHO (ESA & NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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