宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 4/10 11:18 更新 太陽、太陽風ともに穏やかです。これからコロナホールの影響が始まるかもしれません。 担当 篠原 太陽は、小規模の活動は見られますが、 全体としては落ち着いています。 この1日は、10日0時(世界時9日15時)に、 西の端近くの1184黒点群でC1.3の小規模フレアが発生した程度です。 SOHOのLASCOカメラによると、昨日の朝に、太陽の北東部(左上)から、 弱いCME(太陽ガスの放出現象)が噴き出しています。 LASCO C2の動画を掲載します。 淡いガスが、太陽の左上側に広がる様子を見ることができます。 また、STEREO BehindのCOR2によるCMEの動画も掲載します。 この衛星から見ると、地球は写真の右側です。 地球から見ると、発生地点はやや斜め上です。 また、あまり激しい噴出でもないので、影響はやって来ても限定的でしょう。 ただし、太陽風の速度はあまり上がらなくても、 磁場の強まりが運ばれてくれば、 オーロラが激しく発生する可能性は高まります。 13日頃に注目してください。 太陽風は、少し速度を下げましたが、380km/秒と平均的な速さです。 磁場の南北成分の南寄りの傾向は終わり、 それとともに磁気圏の変動は小さくなっています。 今後、太陽の南半球に広がるコロナホールの影響がやって来る可能性があります。 SDO衛星AIA193によると、コロナホールはだいぶ西側(右側)に動いています。 コロナホールの広がりが高緯度側に偏っているため、 どの程度の影響が太陽風に見られるのか、予想しづらいところです。 今後、太陽風の磁場強度が強まるなどすると、 高速風も始まる可能性があります。 SOHO LASCO C2が撮影した、北東方向へ噴きだすCME。かなり淡いです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース STEREO Behindから見たCME。地球のある右側に噴き出しています。 (c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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