宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:59)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/30 --- ---
3/29 --- ---
3/28 20:27 C1.4

黒点  3/30 (NOAA)
磁場 フレア
1176 21 βγ C1
1177 4 β ---
1178 6 β ---
1180 1 α ---
1181 2 α C1
1183 14 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 376 +10.4
-2 h 378 -4.1
-4 h 372 +3.6
-6 h 371 +2.8
-8 h 391 +3.6
-10 h 331 +1.3
-12 h 321 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 5 16/ 11
-2 h 11 14/ 3
-4 h 4 17/ 4
-6 h -1 18/ 12
-8 h -6 7/ 4
-10 h -6 8/ 3
-12 h -7 7/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^1
3/30 0.3 1x10^2
3/29 0.3 1x10^2
3/28 0.3 2x10^2
3/27 0.3 1x10^2
3/26 0.3 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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昭和基地磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 3/25 09:17 1176黒点群が中規模のフレアを起こしています。今後も活動は続きそうです。
2011/ 3/26 08:09 太陽に黒点群が6個見えています。フレア活動は落ち着いています。
2011/ 3/27 08:18 M1.0の中規模フレアが発生しています。太陽風は低速で穏やかです。
2011/ 3/28 11:27 太陽に黒点が目立っています。太陽風は低速で穏やかです。
2011/ 3/29 11:15 太陽風は低速で、磁気圏も静かです。太陽のフレア活動も特にありません。
最新のニュース

2011/ 3/30 09:59 更新
太陽風の磁場強度が強まっています。しばらく太陽風の変化に注目してください。

担当 篠原

このごろ、太陽の話題ばかりだったので、
久しぶりに昭和基地のオーロラを見てみましょう。
1枚目の動画は、つい先ほど、30日8時(世界時29日23時)頃の南極のオーロラです。

あまりにぎやかな動画ではありませんが、
天の川を背景にして、オーロラの動きがよく見えます。
ACEの太陽風データを見ると、このあたりの時間帯に磁場が南向き-5nTほどになっています。
この影響である程度活発なオーロラが発生したのでしょう。


そのACEのデータですが、30日0時(世界時29日15時)に、
磁場強度10nT、プラズマ密度10個/cm^3へそれぞれ高まる変化が発生しています。
速度は380km/秒にわずかに上がった程度です。

太陽風のプラズマ密度はその後も増加を続け、
30日8時(世界時29日23時)に40個/cm^3程度に達しました。
しかし、そこから急に減少し、2時間ほどで2個/cm^3に下がっています。

一方、磁場強度は15nTまで強まっています。
南北成分も、北向きに+10nTと強まっています。
南向きだったら、小規模の磁気嵐などが発生したかもしれません。

今回の太陽風の変動は速度が遅いので、
昨日や一昨日のニュースで書いていた27日のCMEや、コロナホールの影響ではなく、
もう1〜2日前の太陽活動が原因でしょう。
すると、この後しばらく太陽風の乱れが続く可能性があります。


太陽風磁場が強まっているものの、北向きになっているので、
磁気圏のオーロラ活動はこの状況では静かでしょう。
磁場の方向が反転すると、一気に活動が強まりますので注意してください。


太陽のフレア活動は、北東の端近くの1183黒点群に移ってきた様です。
と言っても、C1の小さな小規模フレアを2回起こした程度で、
全体の活動度としては静穏です。

一方、STEREO Behindを見ると、東の向こう側にも活発な領域がある様です。
その様子にも注意が必要でしょう。



南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。