宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 3/20 12:15 更新 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。太陽も落ち着いています。 担当 篠原 穏やかな太陽風が続いています。 昨日より、速度は340〜360km/秒と低速の状態で安定しています。 磁場強度は、5nTから3nTほどに一旦弱まり、 その後再び5nTと平均的な強度に戻っています。 この弱まりのところで、太陽風磁場のセクター境界を越えたようです。 27日周期の図のセクターのグラフを見て下さい。 これまで太陽風磁場の大まかな方向は、Away(太陽から地球方向)でしたが、 昨夜よりToward(地球から太陽方向)に切り替わっています。 この変化自体による大きな影響はないのですが、 ACEの磁場の南北成分(赤線)を見ると、これまでプラスの北寄りだったグラフが、 マイナスの南寄りに切り替わっています。 このため磁気圏への影響が強まり、オーロラの活動が起きやすくなります。 AE指数などに変化が現れるのはこれからでしょう。 速度は遅いですが、期待してみて下さい。 SDO衛星AIA193を見ると、コロナホールは中央線を越えて、 西半球側に進んでいます。 この領域の影響は明後日頃だと見込まれます。 太陽では、北西(右上)の1175黒点群の形が変化しています。 特に強まっているという様子はなく、太陽は基本的に穏やかに推移するでしょう。 GOESのX線グラフによると、現在、Bクラスの小さな変動が発生しているようです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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