宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:23)
今日、C2.9の小規模フレアが発生しました。
また、M4.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/16 02:23 C2.9
3/15 18:10 C2.6
17:33 C1.6
13:50 C2.0
09:18 M1.0
08:16 C5.2
04:30 M4.3
01:00 C2.2
3/14 09:13 C4.1
06:49 C1.7

黒点  3/16 (NOAA)
磁場 フレア
1166 5 βγ C4
1169 10 βγ M4
1172 2 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:15 380 +4.6
-2 h 382 +4.4
-4 h 376 +5.0
-6 h 380 +4.6
-8 h 381 +3.8
-10 h 413 +4.0
-12 h 414 +4.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:59 -9 -2/ 7
-2 h -9 2/ 6
-4 h -8 6/ 6
-6 h -8 -1/ 3
-8 h -8 -1/ 2
-10 h -7 -2/ 2
-12 h -7 -3/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^2
3/16 0.4 5x10^2
3/15 0.4 4x10^2
3/14 0.4 1x10^3
3/13 0.5 1x10^3
3/12 2.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 3/11 09:45 フレアの発生が続いています。太陽風の磁場が大きく南を向き、磁気圏活動が強まっています。
2011/ 3/12 16:47 太陽のフレア活動は弱まりつつあります。太陽風の磁場が強まり、激しい磁気圏活動が発生しています。
2011/ 3/13 09:30 1166黒点群は小規模のフレアを続けています。太陽風は高速状態です。
2011/ 3/14 13:55 500km/秒台の高速太陽風が続いています。
2011/ 3/15 10:53 M4.2の中規模フレアが発生しています。太陽風の速度が再び上昇しています。
最新のニュース

2011/ 3/16 13:23 更新
太陽風は平均的な速度に下がりました。太陽も穏やかになりつつあります。

担当 篠原

昨日の午後より、太陽風の速度は低下を始め、
半日ほどで400km/秒と平均的な速さに戻りました。
現在は380km/秒と低速気味になっています。

磁場強度は逆に、5nTから7nTへやや強まっています。
しかし、この後、太陽風が特に乱れるということはなさそうです。


磁気圏の活動はたいへん静かです。
AE指数は全く変化していません。
太陽風が静まってきたこともありますが、
ACEの図では、磁場の南北成分(赤線)が完全に北向き(プラス方向)になっています。
このため、太陽風と地球磁場とのつながりが弱くなり、
影響が及びにくくなっているためです。


太陽の活動は、だんだん落ち着いています。
昨日のニュース以降は、1169黒点群でC1〜3の小規模フレアが発生している程度です。
その1169黒点群も、西に没しつつあります。

ちょうど今、STEREOのAheadとBehindで太陽を見比べると、
とても対称的な姿をしています。

Aheadでは、明るい活動領域があちこちにあり、活発な太陽の顔が見えます。
一方、Behindでは、明るい領域は両端にかろうじて見えているだけで、
全体としてはぼんやりと光るだけの穏やかな太陽です。

現在の太陽では、黒点群などの活動的な領域は片半球に集中しています。
そして、この太陽の様子では、
地球から見える太陽の活動は、しばらく静かになりそうです。



STEREOのAhead(右)とBehind(左)で、とても対称的な太陽の姿。
(c) STEREO (NASA)、作図 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。