宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:12)
今日、M3.7の中規模フレアが発生しました。
また、M1.9の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 8 06:45 M1.6
04:42 M3.7
03:09 C7.6
00:54 C5.1
3/ 7 22:44 M1.8
19:15 C4.9
18:15 M1.9
16:48 M1.6
16:11 C3.6
14:00 M1.3
13:16 C5.1
11:01 C3.0
04:32 C2.3
01:14 C7.0
00:51 C4.3
00:09 C4.0
3/ 6 23:40 C8.6
21:59 C6.0
20:56 C5.1
19:25 C7.5
18:55 C3.1
17:48 C2.7
15:58 C2.8
14:24 C4.6
12:37 C3.7
11:03 C2.2
05:59 C2.3

黒点  3/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1164 25 βγδ M4
1165 21 β M2
1166 16 βγ M2
1167 2 β ---
1169 4 β C6

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:06 390 -5.0
-2 h 401 -5.1
-4 h 385 -5.0
-6 h 389 -5.3
-8 h 401 -5.2
-10 h 407 -4.1
-12 h 412 -4.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 3x10^3
3/ 8 1.5 1x10^4
3/ 7 0.4 2x10^4
3/ 6 0.4 2x10^4
3/ 5 0.4 2x10^4
3/ 4 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 3/ 3 13:54 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラも活発です。
2011/ 3/ 4 12:03 600km/秒台の高速太陽風が続いています。1164黒点群の活動がやや強まっています。
2011/ 3/ 5 11:52 速度は下がり始めましたが、高速風は続いています。オーロラも活発です。
2011/ 3/ 6 12:25 太陽黒点の変化が活発に続いています。高速の太陽風は終わりに近づいています。
2011/ 3/ 7 08:26 太陽では、あちこちの黒点で小規模フレアが活発に発生しています。高速風は終わりました。
最新のニュース

2011/ 3/ 8 08:12 更新
太陽の活動度は一段と高まり、Mクラスフレアが7回発生しています。

担当 篠原

太陽の活動度がもう一段高まり、Mクラスの中規模フレアが7回も発生しています。
7日14時(世界時7日5時)に、1164黒点群でM1.2、
7日17時(世界時7日8時)に、1165黒点群でM1.5、
7日17時(世界時7日8時)に、1164黒点群でM1.4、
7日18時(世界時7日9時)に、1164黒点群でM1.8、
7日23時(世界時7日14時)に、1166黒点群でM1.9、
8日5時(世界時7日20時)に、1164黒点群でM3.7、
8日7時(世界時7日22時)に、M1.5、
と、1164黒点群を中心に、1165群、1166群でも発生しています。
規模としては、今日早朝のM3.7が最大です。

X線グラフを見ると、後ろから3つめと2つの、
M1.9、M3.7のフレアの変化が目立っています。
この2つは、SDOのAIA193の画像でも目立っていて、
その部分を動画として掲載します。
初めに、東寄りの1166群で爆発が発生し、
続いて、西寄りの1164群で更に大きな爆発が発生しています。

この画像でもプラズマの吹き出しが見えていますが、
SOHO LASCO C2によると、どちらからもCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。
CMEの広がりの様子から、地球方向へもガスは噴出しているようです。
2〜3日後くらいに太陽風の擾乱がやって来る可能性があります。


X線グラフは、全体の強度が昨日よりも一段高まっていて、
活発な状態は現在も続いています。
引き続き、フレアの発生に注意してください。
Xクラスに達するフレアが発生するかどうかも注目されます。


太陽風は、速度がどんどん下がって、380km/秒と低速風に切り替わりつつあります。
磁場強度も5nTと平均的な強さで、
太陽風としては穏やかになったのですが、
磁場の南北成分が半日以上に渡って、-5nTの南向きになっています。
このため、磁気圏のオーロラ活動がやや強まりを見せています。
AE指数で、500nTの中規模の変化が観測されています。
昭和基地でも美しいオーロラが観測されています。

この影響と思われますが、放射線帯の高エネルギー電子は数を減らし始めています。
今日の図では、ぎりぎりで10,000に達していますが、前後の変化の様子から、
明日はもう10,000を割るのではないでしょうか。

CMEの影響がやって来るまで、太陽風はこのまま低速の状態が続くでしょう。



SDO衛星AIA193による、2つのMクラスフレアの様子。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO LASCO C2によるCMEの観測。2つのMクラスフレアから次々と噴出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


南極の昭和基地で撮影された、オーロラの全天カメラ画像。
(c) 国立極地研究所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。