宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:38)
昨日、C4.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 2 --- ---
3/ 1 17:48 C2.9
12:22 C4.6
11:28 C4.7
08:50 C1.7
06:15 C1.7
2/28 21:37 M1.2
18:37 C1.6
16:33 C2.4
16:00 C2.1
14:15 C1.8

黒点  3/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1163 2 β ---
1164 31 βγδ M1
1165 9 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 645 -1.3
-2 h 645 -0.2
-4 h 648 -2.6
-6 h 591 -4.6
-8 h 486 -6.2
-10 h 471 -6.1
-12 h 449 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -49 16/ 13
-2 h -54 12/ 10
-4 h -56 2/ 26
-6 h -58 6/ 39
-8 h -55 8/ 72
-10 h -49 -31/ 46
-12 h -50 -45/ 26

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
3/ 2 0.3 4x10^1
3/ 1 0.5 7x10^2
2/28 0.4 6x10^2
2/27 0.5 7x10^2
2/26 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/25 15:23 太陽の東の端に現われた1163黒点群で、M3.5の中規模フレアが発生しました。
2011/ 2/26 09:46 太陽の東端からもうひとつ黒点群が上がってきました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/27 15:20 東端の1164黒点群でC4.2の小規模フレアが発生しました。
2011/ 2/28 11:20 太陽風は310km/秒の低速風です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2011/ 3/ 1 10:50 1164黒点群はM1のフレアを起こし、小規模の活動を続けています。高速風も2日以内に始まりそうです。
最新のニュース

2011/ 3/ 2 12:38 更新
コロナホールによる高速太陽風が始まりました(700km/秒)。強い南向き磁場の影響でオーロラが活発に発生しています。

担当 篠原

予想よりも早めに、昨日からコロナホールによる高速の太陽風が始まりました。

まず、磁場強度が次第に強まり、
3月1日13時(世界時1日4時)頃に10nTに達しました。
速度は、やっと400km/秒に上がった程度でしたが、磁場の南北成分が大きく南に傾き、
これ以降、半日にわたって-10nT前後の南向きが続いています。

磁場強度は、さらに15nTにまで強まりました。
速度も段階的に、500km/秒、600km/秒と上がり、
現在は650km/秒の高速風となっています。


強い南向き磁場の影響で、磁気圏はかなり活動的になっています。
磁場が強まり始めた頃から、AE指数は500nTほどの変動になり、
その後、太陽風の乱れが強まるにつれてオーロラの強度も強まって、
AE指数は1000nTを超える変動を起こしています。

昨夜は、アラスカのライブカメラ(Live! オーロラ)でも、
とてもきれいなオーロラの輝きを見ることができました。

また、極地研究所によると、南極の昭和基地でもいよいよ観測シーズンが始まっていて、
その最初を飾るようなオーロラの姿が撮影されています。
その動画を掲載します。


現在の太陽風は、磁場強度は5nTに下がっています。
速度は最新のところで700km/秒に達していますが、上昇はこの辺りまでかもしれません。

コロナホールの位置から考えると、最も広い領域の影響はこれからやってきます。
引き続き太陽風のデータ、そして、オーロラの活動に注目してください。


太陽では、1164黒点群の形が大きく変化しています。
磁場の構造がとても複雑になっているようで、
磁場の記号が「βγδ」と3つ付けられています。
磁場が複雑さを増すと、フレアへの注意が必要になります。

昨日のニュース以降は、C6.0の小規模フレアが最大の活動ですが、
再びMクラスの中規模フレアを起こす可能性もあります。
こちらにも注目が必要です。



南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。南極のシーズンの始まりです。
(c) 国立極地研究所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。