宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/26 09:46 更新 太陽の東端からもうひとつ黒点群が上がってきました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 一昨日、24日のM3.5中規模フレアに続いて発生した、 CME(太陽ガスの放出現象)の様子を紹介します。 2枚目の動画のSOHO LASCO C2を見て下さい。 太陽の東端から、南北に並んで2ヶ所からCMEが広がっています。 初め、この映像を見て何が起きたのだろうかと疑問だったのですが、 SDO衛星のAIA304(1枚目の動画)を見ると、 東端でフレアによるものすごい噴出が見られる前に、 その南側で大きなプロミネンスのループができていて、 ゆっくりと噴き上がっています。 これがSOHOの南寄りで初めにゆっくりと持ち上がっているCMEを作り、 そこに、フレアによる速度の高い噴出が重なったということの様です。 このCMEは、地球からは横の方向に飛びだしているので、影響はありません。 その太陽では、1163黒点群に続いて東端にもうひとつ、 1164黒点群が顔を出しています。 この2つの黒点群は、BクラスからC1にかけての小さなフレアを数回発生させています。 現在の活動はおとなしめですが、Mクラスのフレアを起こしたことでもあり、 引き続き注目してください。 太陽風は、速度は320km/秒に下がり、低速風が安定して続いています。 磁場強度は、5nTを前後しています。 平均的な強度です。 オーロラ活動も特になく、AE指数は全く変化していません。 注目のコロナホールは、太陽の中心線に次第に近付いています。 今日のAIA193を見ると、到達は今日、というより明日くらいでしょうか。 その後ろには、大きなコロナホールの広がりが見えています。 来週は、太陽風が強まり、にぎやかなオーロラ活動の発生になりそうです。 24日のM3.5フレアの様子。SDO衛星AIA304カメラによる。 (c) SDO (NASA) 24日のM3.5フレアによって発生したCME。SOHO LASCO C2より。 (c) SOHO (ESA & NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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