宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 3/ 1 10:50 更新 1164黒点群はM1のフレアを起こし、小規模の活動を続けています。高速風も2日以内に始まりそうです。 担当 篠原 1164黒点群で、Mクラスの中規模フレアが発生しました。 28日21時半(世界時28日12時半)のM1.1フレアです。 1164黒点群は、昨日の昼過ぎから活動度を増し、 C1〜2の小規模フレアを頻繁に起こすようになりました。 そして、Mクラスのフレアが発生し、以降もC1のフレアを起こし続けています。 可視光写真では、1164群は昨日の写真より黒点の大きさが増しています。 X線のグラフは強度が強まっていて、 1164群の活動度は高まったままだと思われます。 引き続き中小規模のフレアの発生に注意してください。 太陽風は、低速の状態が続いています。 昨日より、300km/秒の遅い速度で安定しています。 磁気圏も静穏で、AE指数は小さな変化が見られる程度です。 SDO衛星のAIA193を見てください。 太陽の北極から縦にぱっかりと割れ目を入れたかのように、 暗いコロナホールが赤道に向かって伸びています。 今日の写真では、その南にも淡い筋が伸びているようにも見え、 太陽を南北に裂け目が貫いているかの様です。 コロナホールは、太陽の磁場が太陽の外側へ向かって広がっている領域です。 磁場の広がりに沿って、コロナの高温のプラズマが飛び出して、 速度の高い太陽風を作ります。 地球から見て、コロナホールが太陽を南北に貫く中心線上にあるとき、 高速の太陽風は地球に向かって飛び出し(ちょうど今日の写真)、 3日後には強い太陽風が地球にやって来ていると予想できるのです。 高速風の始まりを考えるには、コロナホールの先頭(右端)に注目します。 今日の写真では、コロナホールの先頭は既に太陽の西側(右側)に進んでいるので、 高速風の始まりは、早ければ明日、 本格的に強まるのは明後日くらいになるのではないかと思います。 ACEのグラフを見ると、プラズマの密度(橙色線)と磁場強度(白線)に、 若干強まる傾向が見られます。 あるいは、高速風の始まりの変化かもしれません。 今後のACEの変化に注目してください。 高速風の始まりでは、磁場強度が強まるので、 磁場が南向きになると活発なオーロラを作ります。 今後は、ライブカメラにも注目です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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