宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (03:17)
今日、M6.6の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/14 02:23 M6.6
2/13 22:22 C4.7
2/12 23:21 C2.6

黒点  2/13 (NOAA)
磁場 フレア
1156 2 β ---
1157 5 β ---
1158 12 β C5
1159 4 β C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
03:07 324 -0.5
-2 h 331 +0.2
-4 h 346 +0.6
-6 h 355 -0.5
-8 h 346 -0.9
-10 h 355 +0.0
-12 h 359 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
00:59 -13 -17/ 4
-2 h -13 -22/ 4
-4 h -13 -25/ 4
-6 h -13 -25/ 5
-8 h -13 -22/ 7
-10 h -13 -32/ 6
-12 h -14 -29/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
2/14 0.3 9x10^2
2/13 0.5 7x10^2
2/12 0.3 3x10^3
2/11 0.3 5x10^3
2/10 0.3 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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昭和基地磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/ 8 11:54 太陽風の速度は440km/秒へ下がっています。磁気圏も穏やかになっています。
2011/ 2/ 9 12:28 1153黒点群で中規模フレアが発生しました。太陽はの黒点群が4つ一気に出現しています。
2011/ 2/10 11:17 太陽ではBクラスの小さな活動が続いています。太陽風は低速で穏やかです。
2011/ 2/11 12:32 1153黒点群は小規模フレアを起こしながら西に没しました。太陽風は穏やかです。
2011/ 2/12 12:54 太陽の東側でフレアとCMEが発生しています。太陽風は400km/秒台に上がりました。
最新のニュース

2011/ 2/13 12:41 更新
1158黒点群が大きく広がっています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/14 03:17 追加 
M6.6の中規模フレアが発生しました。

担当 篠原

久しぶりに今日の新燃岳と桜島を紹介しましょう。
寒波のため、今朝は鹿児島の山もうっすらと冠雪しています。
(新燃岳の左で冠雪している山は、霧島山最高峰の韓国岳です)

新燃岳の噴煙は、湯気のような白い煙が間を空けてぽこぽこと吹き上がっています。
これだけで済めば、のどかな景色なのですが・・・
一方の桜島は今日も噴いていますが、この程度の噴煙なら定常運転です。
火山灰も降っていると思うので、風下の町はいつもたいへんです。


太陽では、昨日南半球に現われた1158黒点群が大きく広がっています。
NOAAの報告では、黒点の数を12個と数えています。
SDO衛星の可視光カメラによる拡大写真を2枚目に掲載します。
その次の、太陽全体の写真と見比べて下さい。
ただし、黒点は大きくなっていますが、フレア活動は特に強まってはいません。

X線のグラフでは、Bクラスの活動が頻繁に発生しています。
最大のC2.6の小規模フレアは、北半球側の1159黒点群が起こしています。
東端から現れた活動領域(1160黒点群)も、Bクラスのフレアを起こし続けています。

この後も、CクラスやMクラスに達するフレアが見られるかもしれません。


昨日440km/秒とやや高速気味だった太陽風は、
昨日のニュース以降速度が下がり、昨夜のうちに380km/秒と低速傾向に変わっています。
磁気圏は概ね静穏です。

この後は、南極から伸びているコロナホールの影響がどの程度見られるかです。
特に及ばなければ、このまま低速で推移しそうです。
やって来たとしてもそれほど強くはなく、
400km/秒台中盤から500km/秒に届くくらいでしょう。

2011/ 2/14 03:17 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
14日2時半(世界時13日17時半)に、
1158黒点群でM6.6の中規模フレアが発生しました。
これに並ぶ規模のフレアは、
昨年秋、2010年11月6日(世界時)のM5.4以来、3カ月ぶりです。

発生時のGOES衛星のX線画像を掲載します。
太陽の中心付近で1158群が明るく輝いています。
可視光写真を見ると、1158群は一段と発達しています。

フレアの規模から考えると、CMEが発生している可能性もあります。
その場合、太陽の中心で発生しているので、
2〜3日後くらいに太陽風の擾乱がやって来るでしょう。

今後の1158群とその他のデータに注目してください。



今日の新燃岳と桜島の噴煙。寒波のため、どちらの山も冠雪しています。
(c) 宇宙天気ニュース


SDO衛星による1158黒点群の拡大。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




2011/ 2/14 03:17 追加

GOES-15のX線カメラによるM6.6フレア。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。