宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/ 8 11:54 更新 太陽風の速度は440km/秒へ下がっています。磁気圏も穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の速度はゆっくりと下がって、440km/秒になりました。 平均的な速さよりは、まだいくらか高速という程度です。 磁場強度も3nTに弱まったままで、太陽風は次第に落ち着いてきています。 磁気圏のオーロラ活動も、 昨日のAE指数と比べると静かになっています。 太陽風磁場の南北成分が北寄りに推移するようになったためでしょう。 ACEの最後の部分では、 振幅は小さいですが磁場は再び南寄りに変わっています。 この後、オーロラの活動もいくらか強まるかもしれません。 ただし、その場合は速度低下の影響で、活動の規模は小さめになるでしょう。 今後の太陽風は、太陽の中心部に見えていた、 淡いコロナホールの影響が見られるかどうかによるでしょう。 影響があるなら、やや高速程度の太陽風がしばらく続くかもしれません。 特に影響が見られなければ、このまま低速風に変わっていきそうです。 ここで、現在と27日前の太陽コロナの様子を比べてみましょう。 SOHO EIT195のコロナ写真を2枚(左=現在、右=1周期前)掲載します。 右の写真の中央部に大きく見えていたコロナホールは、 左の現在の写真には全く見えなくなっています。 従って、前周期はこの後も高速の太陽風が続いていたのですが、 27日周期の図を参考にした単純な太陽風予想はできそうにありません。 放射線帯の高エネルギー電子の増加は、昨日のデータが最大値になって、 今日のピークは10,000を割っています。 太陽風の乱れは終わっていることから、この後は次第に減少していくでしょう。 太陽は、北半球の西の端にある1153黒点群で、黒点が再び増えています。 Bクラスの小さなフレアも起こしていますが、 もうすぐ没して見えなくなりそうです。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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