宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/ 5 13:14 更新 速度600km/秒に達する高速太陽風が始まっています。強い南向き磁場の影響で、活発な磁気圏活動が発生しています。 担当 篠原 太陽の観測網が360度の全球に達するのもあと少しです。 今日のSTEREOページの太陽地図に残る隙間は、 いよいよあと少しとなりました(掲載の写真)。 作図の関係で、画像から隙間が消えるタイミングがいつになるか分かりませんが、 すぐそこまで近づいていることは確かです。 いよいよコロナホールによる高速の太陽風が始まりました。 先ず、4日18時(世界時4日9時)頃から磁場強度が10nTに強まりました。 その後もじわじわと上昇は続き、 今日の早朝、5日4時(世界時4日19時)には、20nTにまで達しています。 その頃から速度の上昇も始まり、 5時間ほどで400km/秒から600km/秒まで上昇しました。 磁場強度はこの変化と反対に、10nTへと下がっています。 しかし、依然通常よりも強い状態です。 磁場強度が最大になった頃、太陽風の磁場の南向き成分も、 最大で-20nT近くまでかなり強く南を向きました。 速度の高まりと重なって、かなり激しい磁気圏活動をもたらしています。 AE指数は最大1300nTに達する激しい活動が発生しています。 そして、5日3時(世界時4日18時)以降、 8時間にわたって500nT以上の変動が観測されています。 北極域では、かなりにぎやかなオーロラを見ることができた様です。 一方、京大WDCのDst指数は-60nT程減少していて、 小規模の磁気嵐が発生しています。 太陽風は、現在も600km/秒近くとかなり高速です。 磁場強度は10nT近くでまだ弱まっておらず、引き続き太陽風の変化に注意が必要です。 磁場強度が強まっているため、南向き成分も高まりやすく、 オーロラ活動は今後も続きそうです。 今夜もライブカメラに注目してください。 SDO AIA193では、コロナホールは、だいぶ西端に近付きました。 太陽風の速度は高まりましたが、継続期間は3日程度の規模ではないでしょうか。 放射線帯高エネルギー電子は、現在は低いレベルです。 しかし、今回の太陽風の擾乱の影響を受けて、増加する可能性があります。 今後の変化に注目してください。 太陽は、1152黒点群がBクラスのフレアを度々発生させています。 最大はB9.5で、あと一歩でCクラスに入る規模でした。 特に激しくなる様子は見られませんが、Cクラスには達するかもしれません。 また、北半球の中央部に、新しく1153黒点群が発生したのですが、 既に縮小していて、掲載の写真では見つけることができません。 STEREOとSDOによる、太陽コロナの全球地図。残る隙間もあとわずか。 (c) STEREO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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