宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/ 7 11:22 更新 500km/秒台中盤の高速太陽風が続いています。オーロラの活動も活発です。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 速度は昨日からあまり変わらず、 550km/秒から520km/秒くらいに少し下がっている程度です。 磁場強度も3nT前後とやや弱めで安定しています。 なにより、磁場の南北成分が-3nT程度の南向きで長時間続き、 その影響で小中規模のオーロラ活動が長時間発生しています。 AE指数の図によると、500nTから最大800nTに達する変動が、 図の中央部で半日ほど発生しています。 ACEのグラフと見比べると、太陽風のデータでは図の前半の方が 磁場はより南向きで、速度も高めだったのですが、 AE指数のグラフの活動のピークはグラフの中盤に来ています。 観測データの性質から、この様にずれが発生することは仕方ないところです。 むしろ、原因が何だったのか興味がわきます。 SDO AIA193を見ると、コロナホールは西の端に去りつつあり、 ほとんど見えません。 高速風も、現在の勢いはもう長く続かないのではないかと思います。 一方、太陽の中央部には淡いコロナホールがあり、 今後はその影響がある程度及ぶかもしれません。 高速太陽風の継続と活発な磁気圏活動とともに、 放射線帯の高エネルギー電子も大きく増加して、 青線のGOES11で、警戒レベルの10,000に達しています。 (昨日の予想は完全に外れました) GOES13の赤線も、明日には10,000を超えそうです。 このレベルに達するのは、ずいぶん久しぶりで、 昨年の10月26日以来、太陽の自転で4周期ぶりです。 一方、太陽は黒点がほとんど見えなくなっています。 X線の変化も特になく、穏やかです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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