宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:22)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 7 --- ---
2/ 6 --- ---
2/ 5 --- ---

黒点  2/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1150 1 α ---
1152 5 β ---
1153 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 513 +1.7
-2 h 512 +1.5
-4 h 523 +2.0
-6 h 522 -0.7
-8 h 534 -0.1
-10 h 539 -0.8
-12 h 535 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -18 -39/ 7
-2 h -19 -44/ 5
-4 h -22 -42/ 2
-6 h -22 -37/ 12
-8 h -24 -28/ 15
-10 h -25 -40/ 5
-12 h -27 -49/ 14

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^4
2/ 7 0.3 2x10^4
2/ 6 0.4 7x10^3
2/ 5 0.4 6x10^1
2/ 4 0.4 3x10^1
2/ 3 0.4 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/ 2 13:07 やや早めに高速太陽風が始まりました。激しいオーロラ活動も発生しています。
2011/ 2/ 3 11:22 太陽風の速度は350km/秒へ下がり、高速風は一旦終わりました。今後、再び上昇するでしょう。
2011/ 2/ 4 12:39 太陽風の磁場が大きく南を向いています。速度は平均ですが、ある程度磁気圏活動が強まりそうです。
2011/ 2/ 5 13:14 速度600km/秒に達する高速太陽風が始まっています。強い南向き磁場の影響で、活発な磁気圏活動が発生しています。
2011/ 2/ 6 14:18 高速太陽風は速度が550km/秒に下がり、弱まり始めています。太陽は静穏です。
最新のニュース

2011/ 2/ 7 11:22 更新
500km/秒台中盤の高速太陽風が続いています。オーロラの活動も活発です。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度は昨日からあまり変わらず、
550km/秒から520km/秒くらいに少し下がっている程度です。
磁場強度も3nT前後とやや弱めで安定しています。

なにより、磁場の南北成分が-3nT程度の南向きで長時間続き、
その影響で小中規模のオーロラ活動が長時間発生しています。
AE指数の図によると、500nTから最大800nTに達する変動が、
図の中央部で半日ほど発生しています。

ACEのグラフと見比べると、太陽風のデータでは図の前半の方が
磁場はより南向きで、速度も高めだったのですが、
AE指数のグラフの活動のピークはグラフの中盤に来ています。

観測データの性質から、この様にずれが発生することは仕方ないところです。
むしろ、原因が何だったのか興味がわきます。


SDO AIA193を見ると、コロナホールは西の端に去りつつあり、
ほとんど見えません。
高速風も、現在の勢いはもう長く続かないのではないかと思います。

一方、太陽の中央部には淡いコロナホールがあり、
今後はその影響がある程度及ぶかもしれません。


高速太陽風の継続と活発な磁気圏活動とともに、
放射線帯の高エネルギー電子も大きく増加して、
青線のGOES11で、警戒レベルの10,000に達しています。
(昨日の予想は完全に外れました)

GOES13の赤線も、明日には10,000を超えそうです。

このレベルに達するのは、ずいぶん久しぶりで、
昨年の10月26日以来、太陽の自転で4周期ぶりです。


一方、太陽は黒点がほとんど見えなくなっています。
X線の変化も特になく、穏やかです。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。