宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/ 2 13:07 更新 やや早めに高速太陽風が始まりました。激しいオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 昨日の磁場の強まりは、高速太陽風の始まりでした。 昨日の夕方、1日17時(世界時1日8時)から、太陽風の速度は上昇を始め、 半日ほどかけて550mk/秒まで上がりました。 その後も、高速状態を保っていて、現在の太陽風の速度は500km/秒ほどです。 15nT近くまで強まっていた磁場強度は、速度が上がり始めると低下して、 現在は5nTと平均的な強さで落ち着いています。 コロナホールの見え方から考えると、地球は少し早めに高速風領域に入った印象ですが、 現在のSDO AIA193では、北半球のコロナホールは西側へ進んで、 地球への影響の開始位置に届いています。 従って、高速風領域としての本番はこれからではないかと思います。 この後、更にもう一段高い速度に変化する可能性があります。 速度が高まり始めた頃に、-5nTを超える南向きの磁場がやって来ました。 今日のACEの図では、南を向いているのはこの時間帯くらいなのですが(図の中間あたり)、 ここで、AE指数1000nTに達する激しいオーロラ活動が発生しています。 磁場の強まりの残る高速風の立ち上がりという、 オーロラ観望としては最も狙い目のタイミングでの、活発な活動です。 磁場の南北成分は、その後は0nT付近からやや北寄りになっています。 このため、オーロラの活動は低調になっています。 磁場の傾向が変わると、再び活発化すると思われますので、注目してください。 一方、太陽の活動は静穏です。 1150黒点群は特に変化なく、 X線のグラフはBクラスの小さな変化が見られている程度です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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