宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 2/ 1 11:41 更新 太陽風の速度が370km/秒に回復しています。高速風の到来は明日以降になるでしょう。 担当 篠原 今朝の8時頃、どどーんと雷鳴の様なすごい音を轟かせて、 新燃岳が大きな噴煙を上げました。 外を歩いている時だったので、背後から突然やってきた爆発音にとても驚きました。 爆発の約20分後の写真を紹介します。 少し下にたなびいているのが、大きな噴煙の跡です。 また、今日は負けじと桜島もがんばって噴煙を上げていました。 (山の左側の中腹から上がっている雲が噴煙です。一番いいタイミングは逃しました) 前門の虎、後門の狼でもありませんが、北に新燃岳、南に桜島と豪快な環境です。 昨日、270km/秒まで速度が下がっていた太陽風ですが、 その後、更に250km/秒近くまで下がりました。 しかし、今日に入った頃から磁場強度が高まり、 2月1日3時(世界時31日18時)には、13nTに達する変化を見せています。 そこからはゆっくりと下がって、現在は7nTほどなのですが、 これに連動して速度が上昇を始め、 現在370km/秒と、まだ低速ですがかなり回復しています。 SDO AIA193の太陽コロナ写真の中央に大きく見えている コロナホールの影響はまだ早そうなので、 一時的な変動ではないかと思います。 といっても、明日か明後日にはコロナホールの影響が始まると思われます。 コロナホールは、北半球側に大きく広がっています。 現在、太陽の中心に位置している領域から、 地球の方向に高速の太陽風が飛び出しているところです。 地球までは、およそ3日間の旅です。 太陽の活動は静穏です。 1150黒点群は特に変化はなく、X線のグラフはBクラスの小さな変化が見えるだけです。 今朝の新燃岳と桜島の噴煙。霧島の隼人からは、北と南によく見えます。 (c) 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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