宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/31 11:25 更新 太陽風は速度が遅く、磁気圏も静穏です。コロナホールが中心に達しています。 担当 篠原 2月に入ると、STEREOのAheadとBehindが太陽をはさんで180度に開き、 太陽の全体を一望できる日がいよいよやって来ます。 STEREOの軌道計算のページによると、 日本時間で6日から7日にかけて最も離れることになるようです。 (あくまでこのページの計算精度の中での話です) STEREOの最新情報によると、 9日(日本だと10日ではないでしょうか)にNASAが公式発表を行うそうです。 予告の動画も公開していて、盛り上がっています。 (たいした内容ではありませんが・・・) 今後は、SOHOやSDOなどと組み合わせることで、 太陽の全体を常に観測できるようになり、素晴らしいことです。 参考までに、上記の計算ページで得られた2機が最も離れた時の図と、 完全に埋まる直前の、今日の太陽地図を掲載します。 その太陽は、1150黒点群が南東に見えていますが、 活動は落ち着いていて、Bクラスの小さな変化を起こしている程度です。 このまま穏やかに推移しそうです。 太陽風は、速度が270km/秒に下がり、更に遅くなっています。 磁場強度は、3nTに弱まっていたものが、 今朝に入って6nTにやや強まっています。 しかし、この後に変動が続くということもなさそうです。 太陽風も穏やかに推移すると思われます。 磁気圏も全く静穏で、AE指数は全く変化していません。 これは、速度が遅いこともありますが、 磁場の南北成分が現在は北寄りに変わっている影響が大きいでしょう。 SDO AIA193では、コロナホールはいよいよ太陽の中心に達し、 地球への影響開始は秒読み段階です。 すでに中心を通りすぎていることを考慮すると、 2〜3日後から太陽風の変動が始まるかもしれません。 コロナホールの規模も大きく、しっかりした高速風がやって来そうです。 新月に近いことから、オーロラの観望にはチャンスでしょう。 ライブカメラなどに注目してください。 STEREO AheadとBehindが最大に離れる、2011年2月6〜7日頃の様子。 (c) STEREO (NASA) STEREOとSDOによる、太陽コロナの全球地図。360度が完全に埋まる直前で、細い隙間が残っている。 (c) STEREO (NASA)、SDO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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