宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/29 12:43 更新 太陽の西側にCMEが飛び出しています。太陽風はかなり遅い速度です。 担当 篠原 昨日朝のM1.3の中規模フレアに続いて発生したCMEを動画で紹介します。 SOHO衛星のLASCO C2、C3カメラの写真です。 爆発的というか、飛び散るような噴きだし方をしています。 地球からは横に向かっているので、影響はありません。 このフレアを起こした1149黒点群は西に沈みました。 そして、1150、1151と2つの黒点群が発生したそうです。 1150群は、太陽の可視光写真の東端やや南寄り(左端やや下)に、白斑と共に見えています。 1151群は北西(右上)寄りだそうですが、掲載の写真では見つけることができません。 NOAAの報告によると、1150黒点群はBクラスの小さなフレアを起こしているようです。 この後の活動に注目してください。 太陽風は、再び280km/秒へ速度(ACEの図の黄色線)が下がっています。 かなり遅い速度になっています。 一方、太陽風の磁場強度(白線)は5nTと平均的な強さを保っていて、 南北成分(赤線)はずっと南(マイナス側)を向いています。 このため、速度はかなり遅いものの、小規模の磁気圏活動が発生しています。 AE指数には300nTから500nTの変化が発生しています。 しかし、この後5日程度は速度の遅い太陽風が続くと考えられ、 磁気圏活動も基本的には穏やかでしょう。 SDO AIA193によると、コロナホールは次第に太陽の中心へ向かっていて、 明後日くらいに先頭部(右端)が太陽の中心線に達しそうです。 高速の太陽風が地球へ届くのはその3日後と見積もると、 2月3日あたりが次の擾乱の始まりになりそうです。 前周期は、ここから活発なオーロラ活動が発生しました。 オーロラ観望では楽しみに待っていて下さい。 SOHO LASCO C2、C3による、西方向へのCMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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