宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/25 12:15 更新 1149黒点群はC1フレアを起こしています。太陽風は低速です。 担当 篠原 1149黒点群は、昨日、24日15時(世界時24日6時)に、 C1.4の小規模フレアを起こしました。 しかし、目立った活動はこれひとつで、 活動度は特に上がることもなく推移しています。 黒点の見え方も、特に変化はありません。 1149黒点群は次第に西の端に近付いていて、 このまま没していくことになりそうです。 一方、太陽の南西部でフィラメントの噴出が発生しました。 その影響で、CME(太陽ガスの放出現象)がSOHOのLASCOカメラで撮影されています。 それほど濃い噴出ではなく、淡く写っている程度です。 横方向なので、地球への影響はありません。 太陽風は、一時的に400km/秒に上がる変化が発生しましたが、 速度360km/秒と低速の状態が続いています。 一方、磁場強度は5nTを超えて、8nTくらいに強まる変化をしています。 それに伴って、南北成分が南向き-3nTほどで半日ほど安定しています。 AE指数を見ると、その影響が小規模ですが見られ、 200〜400nTほどの変化が続いています。 この後も、太陽風は低速の状態が続くと思われます。 SDOの太陽コロナ写真には、コロナホールは見られず、 1149黒点群の付近以外はのっぺりとしています。 一方、STEREO Behindで少し先回りをすると、 昨日紹介したように、太陽には大きなコロナホールが、 北極から中央部の赤道付近まで広がっています。 昨年の9月から今月までのコロナホールの変化を動画にします。 27日ごとに重ねることで、ほぼ同じ場所を眺め続けることができます。 すると、コロナホールの広がりが、半年の間にどんどん動いています。 太陽の活動周期の中で、 内部の磁場分布が大きく変化する時期を迎えているのでしょう。 ダイナミックで興味深いですが、太陽風の予想には辛い季節です。 STEREO Behind EUVI195による、2010年9月から2011年1月までの太陽コロナの変化。 (c) STEREO (NASA) SOHO衛星 LASCO C2カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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