宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/11 12:05 更新 高速太陽風は終わりつつあります。明後日以降、次の高速風が始まりそうです。 担当 篠原 高速太陽風は、終わりに近づいています。 ACEの観測によると、昨日より太陽風の速度は低下が続き、 現在は、460km/秒とやや高速程度に下がっています。 一方、磁場強度は特に弱まらず、4nTで推移しています。 磁場の南北成分は、+2nT〜-2nTと幅は小さいものの南北に変動していて、 小規模のオーロラ活動が発生しています。 現在は速度が下がり、オーロラはこの後は静かになりそうです。 高速風を抜け出すのもそこそこに、次の高速風の到来が近付いています。 SDO衛星のAIA193によると、北半球のちょうど中央に、 コロナホールが大きな口を開けています。 コロナホールとは、太陽の磁場が太陽の外側に向かって大きく広がっている場所です。 コロナの高温のプラズマが、磁場に沿って太陽の外側へ勢い良く吹き出しています。 そのため、ガスが薄くなり、暗い穴に見えるのです。 噴き出したガスの流れは、高速の太陽風となって地球にやって来ます。 太陽から地球まで、高速風は3日ほどでやって来ます。 コロナホールは、ちょうど今、太陽の中心に広がっています。 すると、3日後の14日には強い風がやって来ていると予想されます。 コロナホールの先頭は、昨日くらいに中央線に達しているので、 高速風の開始は13日くらいになるかもしれません。 明日は一旦落ち着きますが、翌日からは次の擾乱に対する注意が必要です。 太陽では、1140黒点群が西の端に沈みつつあります。 昨日の夜くらいから、ここでBクラスの小さなフレア活動が発生しています。 特に強まる様子は見られませんが、このまま没していきそうです。 また、北半球の東側に、1145、1146と小さな黒点群が発生しています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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