宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/ 7 12:01 更新 高速太陽風が始まりました。強い南向き磁場の影響で、オーロラ活動が強まっています。 担当 篠原 コロナホールによる高速の太陽風がやってきました。 到来の気配は、昨夜遅くから始まりました。 7日1時(世界時6日16時)に太陽風のプラズマ密度が10個/cm^3に増加したのです。 磁場強度も若干強まって、いよいよ始まるのかという雰囲気でした。 実際には、その後4時間ほど特に動きはなく、 7日5時(世界時6日20時)に、磁場強度が15nTを超えるほどに強まり、 速度も上昇を始めました。 350km/秒だった太陽風の速度は、現在は550km/秒に上がり、高速の状態です。 磁場強度は、下がり始めていますが、まだ10nT弱に強まったままです。 このため、速度は更に高まる可能性があります。 そして、磁場強度が強まったところで、磁場の南北成分が大きく南を向きました。 -10nTに達する南向きが、3時間ほど続いています。 この影響で活発なオーロラの活動が発生しました。 AE指数では最大800nTほどの中規模の変動が記録されています。 ただ、ACEのデータを見ると、もう一段活動が強まってもよさそうなのですが、 案外おとなしめのオーロラ活動で終わっています。 SOHO EIT195を見ると、北半球の大きなコロナホールは、 ちょうど太陽の中心線を通りすぎたところです。 このため、この後、4日程度は太陽風の乱れた状態が続くのではないでしょうか。 オーロラ活動の強まりは、磁場強度の高まりとも関係するので、 今日から明日にかけての1〜2日くらいが見どころでしょう。 アラスカのライブカメラなどに注目してください。 太陽では、南半球の1142黒点群が弱まって、かなり小さくなっています。 X線のグラフは変化なく、太陽は穏やかです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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