宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/ 9 12:20 更新 高速の太陽風は後半に入ったようです。これから次第に速度が下がっていくでしょう。 担当 篠原 太陽風は、今朝まで600km/秒台の高い速度を保ちました。 磁場強度も、昨日いっぱいは5nTを保ち、 これらの影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。 AE指数のグラフでは、最大で800nTや500nTに達する中規模の磁気圏活動が発生しています。 日本時間で7日の早朝に始まった今回の高速太陽風は、 2日を経過してそろそろ後半に入った様です。 太陽風の磁場強度は、今日に入った頃から低下の兆しが見え、 現在は4nTへと少し下がっています。 速度も、途中途切れていますが、最新の値は560〜580km/秒になっています。 SOHO EIT195では、西半球のコロナホールは、 次第に西の端に近付き、そろそろ地球への影響は終わりそうです。 これから2〜3日ほどかけて、太陽風は穏やかな状態に戻るでしょう。 その後、今度はEIT195の太陽の東側に見えるコロナホールの影響がやって来るでしょう。 明日か明後日くらいに先頭が中心線に達すると見ると、 地球への影響は、4〜5日後以降と見込めます。 今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が久しぶりに増加しています。 27日周期の図で、前周期の12月15日に増加が発生していますが、これ以来の増加です。 今のところは、最大で3000に達したくらいで、 10000の警戒ラインに達するかどうかは分かりません。 太陽風に勢いがなくなっているので、これから特に大きく増加することはなさそうです。 明日の変化に注目してください。 太陽は穏やかです。 X線はほとんど変化していません。 可視光写真では、南半球の中央部に1143黒点群が見えていますが、 その右手に小さな黒点が発生しています。 NOAAの番号は付けられていないようです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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