宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/ 5 10:32 更新 太陽風磁場が弱く南を向き、小規模のオーロラが続きました。高速風の到来が近づいています。 担当 篠原 昨日の昼過ぎから、太陽風の磁場は-1〜-2nTほどの弱い南向きになり、 半日にわたってその状態が続きました。 日付が今日に変わった頃からゆっくりと北向きに切り替わって行き、 現在は反対に+2nTほどの弱い北向きになっています。 この間、速度は420km/秒から400km/秒と平均的な速さで安定していました。 弱いながらも磁場が南を向いていたため、 磁気圏のオーロラ活動も弱いですがずっと発生しています。 AE指数では200〜300nTの小さな変動が、数時間おきに発生しています。 現在は磁場が北寄りに変わったので、 今後のオーロラ活動はひとまず静かになるでしょう。 一方、SOHO EIT195の写真で太陽の北半球側に大きく広がる コロナホールの影響が地球に近づいています。 広いコロナホールの先頭を見ると、 影響の始まりは明日6日くらいからと思われますが、 その前方にも細長いコロナホールが延びていたので、 早ければ今日のうちにも変化がやって来るかもしれません。 現在3nTほどに弱まっている太陽風の磁場強度が初めに強まっていきます。 そして、それを追いかける様に速度の上昇が始まるでしょう。 オーロラの活動は磁場の南北の向きに依存するので、予測は難しいですが、 磁場が強まれば、大きく南を向く可能性も高くなりますし、 高速風の前半は南北に大きく振れることも多いため、 オーロラを狙うなら高速風の立ち上がりは特に注目です。 太陽は、北に1140黒点群、南に1142黒点群がそれぞれ中央付近で目立っています。 西端の1141黒点群は、白斑が見えるだけで、黒点はほとんど分かりません。 昨日のニュースでお知らせした、C1.1フレアは1142黒点群で発生していました。 その後、昨日の昼頃にC1.9の小規模フレアが1141黒点群で発生しています。 1141群はその後もBクラスの小さな変動を起こしていますが、 もうすぐ西の端に沈んでいきます。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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