宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/ 8 12:04 更新 SDO衛星で部分日食が見えました。太陽風は低速状態が続いています。 担当 篠原 太陽観測で大活躍のSDO衛星で、昨日、部分日食が発生したようです。 掲載の2枚の写真を見て下さい。 日本時間で昨夜、7日21時頃のAIA304とAIA193の太陽写真です。 どちらの写真にも、右上に太陽と同じくらいの大きさの黒い円が写っています。 ちょうど新月であることから考えて、月が重なって見えたのだと思います。 SDO衛星は、静止衛星と同じ高度36000km(地球の中心から42,000km) の軌道を回っています(参考)。 ずいぶん離れていますが、月の軌道(約38万km)よりもずっと内側です。 このため、うまく重なると日食が発生する様です。 また、静止衛星のGOES衛星も同様に日食が発生します(その時の記事)。 一方、SOHO衛星やSTEREO衛星は、地球や月から遠く離れた場所で太陽を見ているので、 月による日食が起きることはありません。 太陽風は、320km/秒と低速状態で安定しています。 磁場強度も5nTから2nTへ下がり、そして現在は6nTと、こちらも穏やかな変化です。 ただ、磁場の南北成分が南向きになる時間帯が目立つようになり、 その影響で、オーロラの活動がある程度発生しています。 速度が遅いので、小規模に留まっていますが、 AE指数で300nT程度の変化が数回発生しています。 アラスカのライブカメラには、いいタイミングだった様で、 昨夜もきれいなオーロラを楽しむことができました。 上に書いたように、新月を迎えているということも好条件のひとつです。 南極の昭和基地のオーロラの写真を掲載します。 こちらは観測シーズンの最終盤にかかっています。 結局、この数日間の太陽風速度には、コロナホールの影響は見られませんでした。 磁場の強まりがある程度見られた程度です。 その期間も終わり、この後もしばらく低速の太陽風が続きそうです。 太陽は、無黒点のままです。 X線にも目立った変化はなく、太陽活動は静穏です。 SOHO EIT195を見ると、東の端に明るい領域が見えます。 今後、地球側に回ってくることになりますが、黒点を含む規模となっているでしょうか。 SDO AIA304による、部分日食の様子。 (c) SDO (NASA) SDO AIA304による、部分日食の様子。 (c) SDO (NASA) 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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