宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:36)
今日、C2.4の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 5 01:22 C2.4
10/ 4 --- ---
10/ 3 --- ---

黒点 10/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1109 1 α C2
1111 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:25 293 +1.6
-2 h 286 -4.0
-4 h 292 +0.8
-6 h 294 +1.0
-8 h 277 +1.8
-10 h 278 -1.0
-12 h 291 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -11 -13/ 4
-2 h -11 -8/ 8
-4 h -13 -3/ 6
-6 h -15 -8/ 3
-8 h -16 -5/ 6
-10 h -16 -8/ 4
-12 h -17 -8/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^2
10/ 5 0.3 3x10^2
10/ 4 0.4 2x10^2
10/ 3 0.4 2x10^2
10/ 2 0.3 2x10^2
10/ 1 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/30 10:24 フィラメントの噴出が発生しました。太陽風の速度は下がり、現在は440km/秒です。
2010/10/ 1 09:00 太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽も概ね静穏です。
2010/10/ 2 11:26 穏やかな太陽風が続き、オーロラ活動は低調です。太陽も静かです。
2010/10/ 3 12:12 太陽風はとても遅くなり、オーロラ活動も静穏です。
2010/10/ 4 12:56 低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2010/10/ 5 11:36 更新
とても遅い太陽風が続いています。コロナホールの弱い影響が来ているかもしれません。

担当 篠原

太陽風は、速度290km/秒と更に遅くなっています。

磁場強度とプラズマ密度のグラフを見ると、
今朝、5日4時(世界時4日19時)より、磁場強度は3nTから6nTへ、
密度は0.5個/cm^3から10個/cm^3へ、それぞれ増加しています。
コロナホールの影響が、この程度の変化としてやって来たのかもしれません。

今のところ、速度に変化は見られませんが、
これから、多少上向きに変化するかもしれません。
その場合も、400km/秒台に戻る程度ではないでしょうか。


磁気圏も静穏で、AE指数はほとんど変化していません。
太陽風磁場の南北成分を見ると、南向きに振れたりもしているのですが、
振れ幅は小さく、速度もとても遅いため、たいした活動にはならないのでしょう。


この後も、太陽風の低速状態が続けば、磁気圏活動も穏やかなままです。

太陽風の27日周期を見ると、
今年の春から夏にかけて強い高速風の期間が発生していたのですが、
ここへきて、その領域が弱まり、めりはりのない太陽風変化になってきています。

STEREOで太陽全体のコロナを見ても、コロナホールは目立たなくなっています。
しばらく特徴の無い状態が続くのかもしれません。


太陽では、深夜、5日1時半(世界時4日16時半)に、
沈みかけた1109黒点群でC2.3の小規模フレアが発生しました。
去りゆく1109群の最後の活動(太陽のこちら側での)なのかもしれません。

1111群も弱まり、掲載の可視光写真では、太陽は無黒点の様です。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。