宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/ 5 11:36 更新 とても遅い太陽風が続いています。コロナホールの弱い影響が来ているかもしれません。 担当 篠原 太陽風は、速度290km/秒と更に遅くなっています。 磁場強度とプラズマ密度のグラフを見ると、 今朝、5日4時(世界時4日19時)より、磁場強度は3nTから6nTへ、 密度は0.5個/cm^3から10個/cm^3へ、それぞれ増加しています。 コロナホールの影響が、この程度の変化としてやって来たのかもしれません。 今のところ、速度に変化は見られませんが、 これから、多少上向きに変化するかもしれません。 その場合も、400km/秒台に戻る程度ではないでしょうか。 磁気圏も静穏で、AE指数はほとんど変化していません。 太陽風磁場の南北成分を見ると、南向きに振れたりもしているのですが、 振れ幅は小さく、速度もとても遅いため、たいした活動にはならないのでしょう。 この後も、太陽風の低速状態が続けば、磁気圏活動も穏やかなままです。 太陽風の27日周期を見ると、 今年の春から夏にかけて強い高速風の期間が発生していたのですが、 ここへきて、その領域が弱まり、めりはりのない太陽風変化になってきています。 STEREOで太陽全体のコロナを見ても、コロナホールは目立たなくなっています。 しばらく特徴の無い状態が続くのかもしれません。 太陽では、深夜、5日1時半(世界時4日16時半)に、 沈みかけた1109黒点群でC2.3の小規模フレアが発生しました。 去りゆく1109群の最後の活動(太陽のこちら側での)なのかもしれません。 1111群も弱まり、掲載の可視光写真では、太陽は無黒点の様です。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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