宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/21 09:32 高速太陽風の到来が近づいているかもしれません。太陽でCクラスのフレアが発生しています。
2010/ 9/22 09:00 高速風はまだ始まっていません。1109黒点群が現れました。
2010/ 9/23 14:00 低速の太陽風が続いています。高速風の到来は、かなり遅れています。
2010/ 9/24 11:00 太陽風の速度は、450km/秒とやや高速になっています。
2010/ 9/25 11:30 高速の太陽風がやって来ました。速度は630km/秒へ上昇しています。
最新のニュース

2010/ 9/26 08:00 更新
高速太陽風は、終わりに近付いています。

担当 篠原

昨日の朝、25日9時(世界時25日0時)に、650km/秒に上昇した高速の太陽風は、
半日ほど600km/秒台の速度を保ちました。
そして、25日21時(世界時25日12時)頃からゆっくりと低下を始め、
現在、470km/秒まで下がっています。
やや高速というレベルで、今回の大きな速度上昇は短時間で終わりつつあります。


SOHO EIT195で太陽コロナを見ると、
コロナホールは、もう全体が太陽の西の端に近付いています。
高速風が早く終わったのは、このためでしょう。
27日周期の図を見ると、高速風の終わりのタイミングは、
前周期の高速風とほとんど同じになっています。
この様子では、27日後の高速風の回帰は一段と弱まっているかもしれません。


太陽風の速度が最高速に達した昨日の朝以降、
太陽風磁場の南北成分は北寄りに変わりました。
このため、磁気圏へのエネルギーの流れ込みが減少し、
速度は高まったものの、オーロラ活動はむしろ低調になっています。
AE指数は、300nTほどの小規模の活動が時々発生している程度です。
オーロラの観望としては、やや残念な活動でした。

現在の太陽風は、速度も下がってしまい、
今後のオーロラ活動は一段と低調になるでしょう。


SOHO EIT195によると、太陽の中心線に添って北極から赤道へ向かって、
淡いコロナホールが伸びています。
この影響が3日後の29日辺りにやって来るかもしれません。
前周期は450km/秒ほどのやや高速の太陽風が来ました(9月2〜3日)。
今回も同程度の変化でしょう。


太陽は、1109黒点群でBクラスの小さな活動が発生していますが、
全体としては穏やかです。
昨日、黒点の行列を作っていた1109黒点群では、新しい黒点は早くも消え始めています。


トラブル発生のため、10分ごとの最新情報の更新ができなくなっています。
日曜日までは、ニュース記事のみ1日1回更新します。
ご不便をおかけして、申し訳ありません。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。