宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 9/26 08:00 更新 高速太陽風は、終わりに近付いています。 担当 篠原 昨日の朝、25日9時(世界時25日0時)に、650km/秒に上昇した高速の太陽風は、 半日ほど600km/秒台の速度を保ちました。 そして、25日21時(世界時25日12時)頃からゆっくりと低下を始め、 現在、470km/秒まで下がっています。 やや高速というレベルで、今回の大きな速度上昇は短時間で終わりつつあります。 SOHO EIT195で太陽コロナを見ると、 コロナホールは、もう全体が太陽の西の端に近付いています。 高速風が早く終わったのは、このためでしょう。 27日周期の図を見ると、高速風の終わりのタイミングは、 前周期の高速風とほとんど同じになっています。 この様子では、27日後の高速風の回帰は一段と弱まっているかもしれません。 太陽風の速度が最高速に達した昨日の朝以降、 太陽風磁場の南北成分は北寄りに変わりました。 このため、磁気圏へのエネルギーの流れ込みが減少し、 速度は高まったものの、オーロラ活動はむしろ低調になっています。 AE指数は、300nTほどの小規模の活動が時々発生している程度です。 オーロラの観望としては、やや残念な活動でした。 現在の太陽風は、速度も下がってしまい、 今後のオーロラ活動は一段と低調になるでしょう。 SOHO EIT195によると、太陽の中心線に添って北極から赤道へ向かって、 淡いコロナホールが伸びています。 この影響が3日後の29日辺りにやって来るかもしれません。 前周期は450km/秒ほどのやや高速の太陽風が来ました(9月2〜3日)。 今回も同程度の変化でしょう。 太陽は、1109黒点群でBクラスの小さな活動が発生していますが、 全体としては穏やかです。 昨日、黒点の行列を作っていた1109黒点群では、新しい黒点は早くも消え始めています。 トラブル発生のため、10分ごとの最新情報の更新ができなくなっています。 日曜日までは、ニュース記事のみ1日1回更新します。 ご不便をおかけして、申し訳ありません。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |