宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/24 11:00 更新 太陽風の速度は、450km/秒とやや高速になっています。 担当 篠原 高速太陽風の領域は、すっかり勢いをなくしてしまったようです。 (太陽にはコロナホールが見えていたので、 高速風が地球へ当たらなくなったという方が正確かもしれません) 昨日のニュースの後も、太陽風のプラズマ密度は10個/cm^3と増加した状態を保ちました。 続いて、磁場強度も10nTへと強まりを見せたのですが、 太陽風の速度は、夜に入る頃に400km/秒と平均的な速さに上がり、 今日の未明、24日4時(世界時23日19時)に、 やっと450km/秒とやや高速の状態になっただけでした。 現在も、太陽風速度の上昇は、450km/秒止まりです。 一方、プラズマの密度は、1個/cm^3を割るところまで減少しています。 磁場強度は、8nTとまだ強まった状態を保っていますが、 ここから更に速度が上がるような雰囲気でもなく、 前周期に700km/秒近くまで上がった高速太陽風の領域は、 一気に弱まってしまったのかもしれません。 ここまでのオーロラ活動は、とても穏やかです。 磁場強度は強まったのですが、南北成分はほとんど北を向いています。 速度が上がらないことも影響していますが、 そもそもオーロラのスイッチが入らなければ(磁場の南向き)、活動は強まりません。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールは西半球の端へ近付いています。 これから大きな影響が来ることはなさそうです。 太陽風の状態は、大きく乱れることもなく推移しそうです。 一方、太陽の中心から少し左側には、北極から赤道付近にかけて、 南北方向に淡いコロナホールの帯が見えます。 規模としては弱いですが、4〜5日後くらいに多少影響が見られるかもしれません。 27日周期の図で、前周期の9月2〜3日に見られている弱い速度の山の回帰です。 太陽は、右下に1108黒点群、左上に1109黒点群と、 大きな黒点が2カ所に目立っています。 しかし、どちらも活動度は低く、X線のグラフはほとんど変化していません。 トラブル発生のため、10分ごとの最新情報の更新ができなくなっています。 日曜日までは、ニュース記事のみ1日1回更新します。 ご不便をおかけして、申し訳ありません。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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