宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/21 09:32 更新 高速太陽風の到来が近づいているかもしれません。太陽でCクラスのフレアが発生しています。 担当 篠原 高速太陽風の到来が近づいているかもしれません。 ACEのデータによると、今日未明、21日3時(世界時20日18時)頃から、 太陽風の磁場強度が3nTから10nTへ強まり、 プラズマの密度も、1個/cm^3から20個/cm^3へ増加しています。 これらは、高速風の始まりによく見られる変化で、 速度はまだ変化していませんが、これから上昇を始めるかもしれません。 磁場強度とプラズマ密度の変化を前周期と比較すると、ともに増え方は小さくなっています。 その場合、速度の増加は、前周期ほどではないかもしれません。 一方、今回のコロナホールの位置や、STEREO Behindのデータから考えると、 高速風の到来は、もう半日くらい遅れる可能性もあります。 この辺りも注目してください。 磁場強度が強まったことで、今後のオーロラ活動に注目してください。 ここまでは、南北成分は北寄りに推移していて、 このため、AE指数はほとんど変化していません。 しかし、この後、南向きに傾向が替わって、速度の上昇が重なるなどした場合、 オーロラ活動は一気に強まります。 コロナホールによる高速太陽風では、 磁場強度が高めである前半ほど、オーロラ活動も強まりやすくなります。 これから明日、明後日にかけては、オーロラ観望の狙い目です。 太陽では、今朝、21日4時半(世界時20日19時半)に、 C2の小規模フレアが発生しました。 発生したのは、太陽の北半球の東端(左端)の明るい領域とのことです。 STEREO Behindによると、この領域はその少し前にもフレアを起こしています。 この領域は、まだ半分隠れているため、 フレアの本当の規模は、C2よりも大きかった可能性があります。 X線のグラフでは、C2の後にもC1やそれに次ぐ規模のフレアが観測されています。 活動領域がこちら側に回ってくることからも、今後の活動に注目が必要です。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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