宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:59)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/19 --- ---
9/18 --- ---
9/17 10:18 C1.3

黒点  9/19 (NOAA)
磁場 フレア
1106 14 β ---
1108 8 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 364 +0.1
-2 h 389 +1.6
-4 h 412 +1.4
-6 h 408 +0.9
-8 h 416 -0.5
-10 h 424 -0.8
-12 h 431 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -14 -24/ 9
-2 h -15 -25/ 10
-4 h -15 -20/ 3
-6 h -16 -17/ 7
-8 h -17 -15/ 3
-10 h -16 -15/ 6
-12 h -17 -14/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^1
9/19 0.3 8x10^1
9/18 0.4 7x10^1
9/17 0.4 6x10^1
9/16 0.4 2x10^1
9/15 0.4 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/14 10:27 太陽風は低速で、磁気圏も静かです。太陽も静穏です。
2010/ 9/15 10:17 太陽風磁場が強まり、速度は400km/秒に上がっています。オーロラ活動がやや活発化しています。
2010/ 9/16 11:53 太陽風は低速風に戻りました。磁気圏は静かです。
2010/ 9/17 10:47 太陽風の速度は500km/秒近くまで高まっています。太陽では、C1フレアが発生しています。
2010/ 9/18 09:29 太陽風は、やや高速です。1108黒点群が大きな姿を現しました。
最新のニュース

2010/ 9/19 11:59 更新
太陽風の速度は下がって、低速風になりました。高速風が3日後ほどに近づいています。

担当 篠原

昨日のニュースの後も、太陽風の速度は440km/秒とやや高めの状態を保ちました。
今朝に入って低下を始め、現在は360km/秒と低速の風に変わっています。
磁場強度も、3nTほどに弱まっています。

太陽風磁場の南北成分は概ね北向きになっているため、
磁気圏のオーロラ活動は穏やかです。
AE指数では、小さな活動が2ヶ所で発生していますが、
これらは、一時的に磁場が南を向いたことによって発生したものです。


低速風に戻ったことで、これからコロナホールの影響がやって来るまで、
太陽風・磁気圏は静かな状態が続くと思われます。

そのコロナホールは、今日のSOHO EIT195では、
先頭(右端)がちょうど太陽の中心に達しています。
このため、これから3日後の22日頃から高速太陽風は始まりそうです。

27日周期の図によると、
前周期の高速風の始まりである8月24日(この図は世界時です)に対応するのは、
今周期は9月20日です。
それと比較すると、到来は2日程度遅れることになりそうです。

参考のために、STEREO Behindの太陽風データを調べると、
今周期の太陽風速度の立ち上がりは、前周期よりも1日半ほど遅れています。
このことからも、22日というのは妥当な予想ではないでしょうか。

STEREO Behindでは、前周期同様に600km/秒台の高い速度の風がやって来ています。
22日以降は、オーロラの活動にも注意が必要です。
満月前後のため夜空の条件は悪くなりますが、ライブカメラにも注目してください。


太陽では、南東に1108黒点群が大きな姿を見せています。
しかし、規模の割に活動は落ち着いていて、
X線のグラフでは小さなBクラスの変化がひとつふたつ見えている程度です。
活動の活発化に対する注意は必要ですが、
それがなければ、大きなフレアを起こすことはなさそうです。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。