宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/19 11:59 更新 太陽風の速度は下がって、低速風になりました。高速風が3日後ほどに近づいています。 担当 篠原 昨日のニュースの後も、太陽風の速度は440km/秒とやや高めの状態を保ちました。 今朝に入って低下を始め、現在は360km/秒と低速の風に変わっています。 磁場強度も、3nTほどに弱まっています。 太陽風磁場の南北成分は概ね北向きになっているため、 磁気圏のオーロラ活動は穏やかです。 AE指数では、小さな活動が2ヶ所で発生していますが、 これらは、一時的に磁場が南を向いたことによって発生したものです。 低速風に戻ったことで、これからコロナホールの影響がやって来るまで、 太陽風・磁気圏は静かな状態が続くと思われます。 そのコロナホールは、今日のSOHO EIT195では、 先頭(右端)がちょうど太陽の中心に達しています。 このため、これから3日後の22日頃から高速太陽風は始まりそうです。 27日周期の図によると、 前周期の高速風の始まりである8月24日(この図は世界時です)に対応するのは、 今周期は9月20日です。 それと比較すると、到来は2日程度遅れることになりそうです。 参考のために、STEREO Behindの太陽風データを調べると、 今周期の太陽風速度の立ち上がりは、前周期よりも1日半ほど遅れています。 このことからも、22日というのは妥当な予想ではないでしょうか。 STEREO Behindでは、前周期同様に600km/秒台の高い速度の風がやって来ています。 22日以降は、オーロラの活動にも注意が必要です。 満月前後のため夜空の条件は悪くなりますが、ライブカメラにも注目してください。 太陽では、南東に1108黒点群が大きな姿を見せています。 しかし、規模の割に活動は落ち着いていて、 X線のグラフでは小さなBクラスの変化がひとつふたつ見えている程度です。 活動の活発化に対する注意は必要ですが、 それがなければ、大きなフレアを起こすことはなさそうです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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