宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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| 太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/11/ 6 11:07 更新 M7.4とM8.6の中規模フレアが発生しました。明日、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。 担当 篠原 太陽の4274黒点群の活動が続いています。 昨夜、5日19時半(世界時5日10時半)にM7.4、 今朝、6日7時(世界時5日22時)にM8.6と、 比較的規模の大きい中規模フレアが2回発生しています。 GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。 2つのフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。 GOES衛星CCOR-1、SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、 太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEになっています。 このため、太陽風の乱れは地球に向かって飛び出している様です。 太陽を地球よりも右斜めから観測している STEREO Ahead衛星COR2では、 CMEは太陽の左側に広がっています。 このことも、太陽風の乱れが地球側に噴出していることを示しています。 2つのCMEを比べると、最初のM7.4のCMEの方が濃く見えます。 こちらの方が太陽風の乱れは大きくなるのかもしれません。 NOAA/SWPCの太陽風予報によると、 M7.4フレアのCMEについて、 地球への到来は、明日の朝、 7日9時(世界時7日0時)頃になる可能性があるとのことです。 この場合、フレアの発生から1日半での到来となり、 太陽風の速度は大きく高まりそうです。 GOES衛星SUVI 195で注目していたように、 現在、コロナホールによる高速太陽風の到来も近付いています。 太陽風予報の下の図の太陽から渦巻き状に広がる赤い帯の部分です。 CMEの乱れはこれに重なってやってくるので、 太陽風の変化はより大きくなる可能性があります。 この時、太陽風磁場が南向きに大きく強まると、 磁気圏の活動は激しくなる可能性があります。 低緯度オーロラの期待も高まりますが、 到来のタイミングとしてはもう半日くらい遅れてほしいところです。 (満月直後で夜空が明るそうなのも厳しい条件です) この後、M8.6フレアのCMEについても予報が発表されるでしょう。 注目して下さい。 4274黒点群の今後の活動に注目して下さい。 また、可視光写真を見ると、南東の端(左下)に新しい黒点が現れています。 昨日の朝にX1.1の大規模フレアを起こした領域でしょうか。 この後、どの様な活動を起こすでしょうか。 太陽風は、速度が350km/秒に下がり、 その後400km/秒に上がっています。 現在は平均的な速度です。 磁場強度は、6nTから14nTに上がって、強まっています。 太陽風磁場の南北成分は、南向きの変化が続いていて、 磁場が強まったグラフの後半では、-10nTを超える変化が到来しています。 このため、磁気圏の活動はかなり活発になり、 AE指数は、1500nT前後の大きい変化が2回発生し、 グラフの最後も1000nTの大きい変化になっています。 磁場の南向きの強まりは、ピークを越えた様に見えるので、 この後は次第に落ち着くのかもしれません。 GOES衛星SUVI 195では、 コロナホールの先頭(右端)が西側(右側)にだいぶ進んでいます。 明日くらいからこの領域の影響が始まりそうです。 CMEによる乱れが重なって、どの様な変化になるでしょうか。 ![]() 4274黒点群で発生したM7.4の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 4274黒点群で発生したM8.6の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() M7.4とM8.6フレアに伴って発生したCME。太陽を丸く囲むように広がるハロー型になっている。 (c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() M7.4とM8.6フレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2によるCMEの様子。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() M7.4フレアのCMEによる太陽風の乱れは、7日9時(世界時7日0時)頃に到来する可能性があります。 (c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) NOAA/SWPC ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。 マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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